南瓜(カボチャ)に発生する病気の症状と対策。病気を確実に治療するには早期発見が大切です。そのためにはカボチャの葉や茎・果実の症状からどの病気に掛かっているか正しく判断しましょう。画像を交えてカボチャが良く掛かる病気の予防・発生原因・治療対策について分かりやすく説明しています!
カボチャが掛かる病気の原因と症状 |
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南瓜(カボチャ)は病害虫に強く比較的育てやすい野菜ですが、病気が多発すると株の枯れ上がりが早まり収穫量が減ってしまうため病気に掛かったら早期発見と早期治療が大切です。 カボチャは水はけの良い土壌を好みますが乾燥に弱い野菜なので、栽培する上で水の管理をしっかりと行う事が病気の発生を抑制するポイントです。 カボチャによく発生する病気はうどんこ病です。うどんこ病は梅雨時期・初夏・秋口の低温が続く時期で乾燥が長く続くとよく発生します。 カボチャ栽培で発生する病気の代表的な症状は 葉に追う短のあるモザイク模様が出る・葉の一部が褐色になる・白いうどん粉の様な粉が葉に拡がる・葉が端部から萎れる・葉にカビが生える・葉に小さな黄色の斑点が出る・茎が腐る(水染みが出来る)・葉に穴が空く・株全体が萎れる・葉が枯れる・株の成長が悪い などです。 |
カボチャのうどん粉病 |
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カボチャの葉や葉柄に小さな白色の粉の様な斑点が出る。そのうち葉全体に拡がる。発生しやすい時期:6~9月 特徴:初期には小さな白色の斑点が現れて進行すると数が増えて葉の全体に拡がっていく。 発生条件:低温で乾燥の状態が長く続くと発生する。 治療方法:薬剤での治療が可能。 うどん病の詳しい治療法と対策はこちらから |
カボチャの炭そ病 |
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カボチャの葉や果実に褐色の斑点症状が出る発生しやすい時期:6〜7月の梅雨時期 症状の特徴:茎葉には初期に水浸状の斑点が生じて少し白みを帯びた褐斑になる。果実は初めは水浸状の病斑が現れるがすぐに褐色に変わる。 発生条件:降雨で胞子が飛散して伝染する。雨の当たる場所で育苗すると発生しやすい。 治療方法:無農薬と薬剤による治療が可能 炭そ病の詳しい治療法と対策はこちらから |
カボチャのモザイク病 |
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カボチャの葉に緑色や黄色をした濃淡のあるモザイク模様が現れる。葉先が縮む。発生しやすい時期:7~9月 症状の特徴:葉だけでなく茎や花・果実にもモザイク状の模様が発生する。葉先が丸まる・葉先が縮む。 発生条件:アブラムシの寄生により伝染する。 治療方法:治療は困難ですが予防・対策が出来ます。 モザイク病の詳しい治療法と対策はこちらから |
カボチャが掛かるその他の病気の種類は? |
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疫病 カボチャの茎・葉・果実に黄褐色の水染み病斑が出る病気。 疫病の対策 褐斑細菌病 カボチャの葉に褐色の斑点が出来る病気。 褐斑細菌病の詳しい対策 べと病 カボチャの葉に淡い黄色の病斑が出る病気。葉裏にカビが生える。 べと病の対策 つる枯病:カボチャの葉・茎に暗褐色の病斑が出来る病気。黒い粒が見える つる枯病の対策 黄化病:葉が黄色く変色する病気 黄化病の対策 |
カボチャの病気の発生を防ぐための対策は? |
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カボチャは病気に掛かりにくく強い野菜ですが、病気が発生させないために植え付ける前に土壌をしっかりと作るようにしましょう。 植え付け前の元肥は多肥になると弦ボケが発生するので適量を与えるようにします。 カボチャをプランターや鉢で育てる時は軟弱な土壌になりがちなので、土壌病害に抵抗性のある接ぎ木苗を利用して育てると病気の発生をかなり抑えることが出来ます。上手く利用しましょう。 カボチャは水はけの良い土壌を好みます。土壌は良く耕してふかふかで水はけの良い高畝の土壌で栽培すると病気を抑制することに繋がります。乾燥が激しい夏季は乾燥を防ぐために水やりは毎日行いますが、土壌の排水性が悪い場所で育てる時は多湿にならないように一度に与える量に注意しましょう。 雨が続く時期に水はけが悪い土壌でカボチャを栽培しているとカビが原因の病気が多発します。梅雨時期の雨が続いた時は病気が発生しやすい時期なので、葉や茎をよく観察して病気の初期段階で病気の対策を行えば被害の拡大を防ぐことが出来ます。 カボチャは丈夫な野菜で放任で育てる方が多いと思いますが、病気の発生を防ぐには風通しを良くすることが大切です。密植を避けて株元の葉が込み合っていれば摘葉をしっかりと行ってやりましょう。 |