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褐斑病

褐斑病の治療と対策

褐斑病の対策 症状の見分け方や原因と治療法は?褐斑病は様々な種類の野菜に発生する病気です。褐斑病の治し方や予防・対策などを画像を交えて分かりやすくレクチャーします。




褐斑病の症状の特徴と見分け方

褐斑病の症状と対策褐斑病は多くの野菜に発生するカビが原因で起こる病気です。発症は葉ですが、エンドウなどは葉以外にも茎・果実・種子など幅広い部位に症状が現れます。

褐斑病の症状は
葉の表面に淡褐色の病斑が出始めしだいに大きくなっていきます。症状が黒斑病と酷似していますが、褐斑病の症状は病斑の周りが黒斑病に比べるとはっきりとしないので見分けがつきます。

褐斑病の原因菌は畑に残された残渣で越冬して翌年の春以降に胞子が増殖するので同じ科の野菜を連作すると高い確率で再発します。

褐斑病が発生しやすい野菜は、キュウリ・アスパラガスなどで、ニンニク栽培では特に被害が大きくなります。






褐斑病を放っておくとどうなるの?

褐斑病を放っておくとどうなるの?褐斑病の症状は主に葉を中心に現れますが、治療せずにそのまま放っておくと株全体に病気が拡がってしまい、酷い時は株が枯死してしまう事があります。

発生した葉を放置してしまうと原因となるカビの胞子が風や雨などによって畑中に運ばれ、他の野菜に褐斑病を次々に伝染させてしまいます。




褐斑病の発生時期は?

褐斑病が発生する原因と治し方褐斑病の発生が多い時期は3~6月と9~11月

春になり気温が上がり始める3月頃から発病が活発になり夏場に一度発生は落ち着きますが秋になると再び活発になり11月頃まで発病が続きます。

高温多湿の状態になりやすいビニルハウスでは、冬期でも発病するので油断できません。




褐斑病の発生条件(発病条件)と原因は?

褐斑病は、土壌が多湿になっている・窒素肥料の与えすぎによる葉の繁茂状態・長期間雨が続いている・畑周辺に雑草が多いなどの原因で病気が発生しやすくなります。

栽培地周辺に葉枯病に掛かった草木や雑草が生えていると風による飛散や灌水・降雨などによって原因菌が運ばれて褐斑病に感染してしまいます。

褐斑病が一度でも発生した畑では原因となる菌を完全に防除しない限りは発生を何度も繰り返してしまいます。原因菌が残っている畑で同じ科の野菜を連作するとかなりの確率で再発症します。




褐斑病の防除法(予防対策)は?

  • 高温で多湿の土壌にならないよう排水性を良くする。
  • 水やりは野菜に合わせた量を与え多湿にならないように心掛ける。
  • 畑で栽培する時はよく耕して高畝にして排水性を良くする。
  • プランター栽培では底石を入れて排水の良い用土を利用する。
  • 水やりは葉に掛からないようにし泥が跳ね返らないよう根元から与える。
  • 株の下葉が込み合ってきたら風通しを良くするために摘葉を行う。
  • 露が付いている早朝や雨の日の収穫・摘葉は行わないにする。
  • 収穫時に使う道具(ハサミやナイフ)は使用する度に消毒する。
  • 栽培地周辺の雑草は定期的に除去する。




褐斑病を農薬を使わずに治療するには?

褐斑病は薬剤を使わずに治療するのが困難な病気です。初期状態(葉の先端の一部が変色)の時は、発症した葉は早めに葉全体を切り取って畑の外に持ち出して焼却処分しましょう。その後は他の葉や他の株への感染がないかに注意して株の回復を待ちます。

褐斑病の被害が進行して発症している葉数が多い時や株全体が萎れてしまっている時は、他の葉や他の株の感染の恐れがあるため株ごと抜き取って畑の外に持ち出して焼却処分しましょう。

処分した後は他の株への伝染を防ぐ為に、水はけの良い土壌を心掛け灌水時や雨水による原因菌の蔓延を防除する対策を忘れずに行いましょう。

栽培が終わったあとの土壌消毒(太陽熱消毒)を行って原因菌を死滅させることも有効です。中でも還元型太陽熱土壌消毒法は太陽熱と発酵熱による高温と土壌の還元化による酸欠等によって菌を死滅させる方法なので褐斑病にはかなり有効な消毒方法になります。





褐斑病が蔓延してしまったら

褐斑病が進行してしまった株はいずれは枯れてしまいます。褐斑病が多発してからでは薬剤の効果も薄くなってしまうので、薬剤の使用の有無は病気の進行状況を見て早い段階で決定しましょう。病気が進行した株は抜き取るか薬剤による治療をするしか治療する方法はありません。

マンションなどで数株だけ栽培している時など株を抜きたくない時や処置が遅れてしまって病気を畑全体に蔓延させてしまった時は効果が見込める薬剤を利用することを検討しましょう。

生育初期や収穫前の薬剤使用であれば、決められた量と決められた回数を守って使用すれば人体への影響は殆どありません。






おすすめの褐斑病治療薬は?

褐斑病に効く薬剤

トップジンM水和剤

褐斑病に効果が高い薬剤
です。褐斑病以外にも細菌とカビが原因で起こる病気に幅広く効果が出る予防効果と治療効果を兼ね備えた薬剤です。

耐雨性があるので効果が長く持続しますが、作物に対しての薬害の心配は少なく、人や家畜・動植物・ミツバチに対しては
毒性が低い殺菌剤です。

病原菌が植物体に入るのを防ぎ、すでに侵入した病原菌も退治してくれます。

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褐斑病に効果がある治療薬

ダニコール

褐斑病の予防・治療薬
として利用できます。

この薬剤は茎葉が変色するカビが原因の病気に効果が抜群で、褐斑病以外の病気にも使用出来るのでとても便利です。

耐雨性と耐光性にも優れている残効性タイプなので、完治までの使用回数が少なくて済み薬剤の残留性は低め。

フロアブルタイプ(希釈タイプ)なので、必要な量だけを作れますし、散布後の野菜の汚れが少ないのもおすすめできる理由。


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