ギャラリー
疫病
疫病の症状と対策
疫病の見分け方や原因と治療法は？
疫病はどの野菜にも良く発生する病気です。
疫病の治し方や予防対策などを初心者に分かりやすくレクチャーします。
疫病Menu
・疫病の特徴と見分け方
・疫病が発生する時期は？
・疫病が発生する原因は？
・疫病のおすすめ治療薬
・疫病を防ぐ方法は？
・疫病の対策まとめ
疫病の特徴と見分け方
疫病はどの野菜にも発生する「カビ」による病気で、初期は下葉に水が染みたような病斑が発生し徐々に茎や果実に暗褐色の大きな病斑が発生するようになります。
疫病が進行すると病斑にうっすらとした白色のカビが生えます。特にトマトに良く発生する病気で被害が大きくなります。
ナスに発生する褐色腐敗病はピーマンやカボチャと同じ疫病菌によるものでナスの果実に発病するとやや凹みがある褐色の病斑となります。
疫病が発生しやすい野菜は
トマト・ミニトマト・ズッキーニ・カボチャ・キュウリ・スイカ・ピーマン・シシトウ・トウガラシ・パセリ・ジャガイモなどで、その他にも多くの科目の野菜が発病します。
疫病が発生する時期は？
発生時期は５月～７月頃
梅雨時期で低温多湿の状態が続くと疫病は多発します。
肥料の窒素分が多い時も発生しやすく水はけの悪い土壌では疫病が多発します。
疫病が発生する原因は？
疫病は低温で多湿の状態が長く続くとよく発生します。
疫病の原因菌は完全になくさないと、収穫を終えた残渣（枯草や落ち葉）の中で胞子が越冬します。
土の中で越冬した病原菌が残っていると、水やりや降雨などの跳ね返りによって、新しく植えた苗の茎葉に付着して何度も発生してしまいます。
疫病はあらゆる野菜に発生しますが、野菜の種類によって原因菌の種類は異なっています。
疫病を放っておくとどうなるの？
疫病のの初期段階は黒褐色の病斑が葉や茎に現れます。この段階では大きな被害は出ません。
時間が経つにつれて、茎葉から果実へと広がり、病斑跡に白色のカビがうっすらと生えます。
そのまま放置して株全体にまで病害が悪化すると、最後は株が枯死してしまいます。
疫病の治療薬は？
ダコニール
疫病には一番おすすめできる薬剤です。
葉が変色する細菌やカビが原因の病害にも効果が期待できる、経済的な薬剤です。
耐雨性と耐光性にも優れ残効性なので使用回数が少なく残留性が低め。
フロアブルタイプ（希釈タイプ）なので、必要な量だけを作れ、散布後の野菜の汚れが少ないのもおすすめできる理由です。
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サンボルドー
成分は水酸化第二銅（銅イオン）の殺菌効果を利用した薬剤で疫病をはじめ細菌やカビによる病気に抜群の効果があります。
しかも毒性が低く、ミツバチやテントウムシなどの益虫には殆ど影響がありません。
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疫病を予防するポイントは？
- 疫病にかかった抜いた苗は必ず畑の外で処分しましょう。
- 畑やプランターの水はけを良くすることが疫病を予防できます。
- 過剰な元肥や追肥は避け過繁茂にならないようにしましょう。
- ポリマルチなどで灌水時の泥はねを防止しましょう。
- 接ぎ木苗など疫病に抵抗性のある苗を利用することで発病をある程度は防ぶことが出来ます。
- 連作や輪作は避けるようにすることで疫病を予防できます。
- 収穫後の土中の株は疫病菌の越冬場所となるので必ず除去しましょう。
疫病を無農薬で改善する方法は？
薬剤を使わずに疫病を治療するのは難しいのですが、疫病が発生した株は発症部分を切り取り畑の外に持ち出して処分しましょう。
その後、土壌（多湿）と野菜の管理方法（保温）を改善すれば、再発を防ぐことができる可能性があります。改善しても原因菌そのものがなくなることはありません。正常な状態をキープする様にしましょう。
疫病が茎に発病した場合は、株ごと処分するか薬剤治療をするしか手立てはありません。
薬剤を使用したくない方は、疫病になる前に予防と対策をしっかりと行っておくことが大切です。
疫病の治療と対策まとめ
疫病は初期の頃は発祥する葉数が少ないので葉を摘葉して対策することが出来ますが、株全体に疫病が広がってしまった時は、薬剤を使わない場合は株ごと除去するしか手立てはありません。
マンションなどで数株だけ栽培している時は、株ごと抜き取る事が出来ないことが多いので、その時は薬剤を利用することを検討して下さい。
生育初期や収穫前の薬剤使用であれば、決められた量と決められた回数を守って使用すれば人体への影響は殆どありません。
