胡瓜(キュウリ)が被害に遭いやすい害虫の種類と駆除・対策。害虫の被害を最小限に防ぐには予防と対策は必須です。キュウリの葉や根・実の食害跡からどの種類の害虫被害に遭っているか被害の特徴から正しく判断しましょう。画像を交えてキュウリに発生する害虫の防ぎ方や治療法方・発生原因について分かりやすく説明します!
キュウリに発生する害虫の種類と被害(食害跡) |
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キュウリの害虫が発生しやすい時期は5月~8月で、ある程度株が成長すると被害は少なくなりますが、幼苗期は害虫による被害は甚大になることが多いので注意が必要です。 幼苗期に葉を食害されると後の株の成長と収穫量減の要因になるので、日々の株のチェックと害虫への防除・対策は万全にしておきましょう。 キュウリに発生する害虫による見た目の食害跡は 葉に丸い穴があいている「ウリハムシ」・葉に沢山の白い斑点がある「カンザワハダニ」・葉に筋状の白い線が出る「トマトハモグリバエ」・葉脈に沿って白色の小班が出る「ミナミキイロアザミウマ」・葉に小さな虫がいる「ワタアブラムシ」などです。 |
キュウリの葉に穴があいている! |
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キュウリの葉に小さな丸い穴があいている時はウリハムシの可能性大発生しやすい時期:5~8月 食害跡の特徴:葉・茎・果実に丸い形をした穴が空いたり不規則な丸い筋が現れる。幼虫は根を食害する。 発生原因:近くの畑から成虫が飛来する。 駆除方法:無農薬と駆除剤両方での治療が可能。 ハムシ類の対策と駆除方法はこちらから |
キュウリの葉に白い筋がある。 |
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キュウリの葉に白色の筋や白い模様がある時はトマトハモグリバエの可能性大発生しやすい時期:5~8月 食害跡の特徴:幼虫が葉肉内で食害するため、白い筋状の線が絵を描いたように葉全体に拡がる。 発生原因:益虫類(ヒメコバチ)が少ない 駆除方法:無農薬と駆除剤両方での治療が可能。 モグリバエ類の対策と駆除方法はこちらから |
キュウリの葉脈に沿って白い点がある |
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キュウリの葉脈に沿って白い斑点が出来る時はミナミキイロアザミウマの可能性大発生しやすい時期:5~8月 食害跡の特徴:葉脈に無数の白色の小さな斑点が現れる。葉脈に1~1.2㎜ほどの黄色い虫がいる。 発生原因:他の畑から成虫が飛来する。 駆除方法:無農薬と薬剤による治療が可能です。 アザミウマ(スリップス)類の対策と駆除はこちら |
キュウリ葉に小さな虫が大量に発生。 |
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キュウリの葉に小さな黄色や黒色の虫がいたらワタアブラムシの可能性大発生しやすい時期:5~8月 食害跡の特徴:群生すると排泄物(甘露)を出して葉がベタベタになる。 発生原因:窒素肥料が多いと発生する。 駆除方法:無農薬と薬剤による治療が可能です。 アブラムシ類の対策と駆除方法はこちらから |
キュウリに発生しやすいその他の害虫の種類と対策は? |
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カンザワハダニ:白い斑点が大量にある ハダニ類の対策と駆除 コナジラミ:白くて小さな虫がいる コナジラミの対策と駆除 ホコリダニ:新葉が変形する ホコリダニの対策と駆除 ネコブセンチュウ:根にこぶが出来る センチュウ類の対策と駆除 |
キュウリの害虫被害を防ぐための防除策は? |
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キュウリの害虫の発生を防除するために、連作を避けて有機肥料(堆肥)を少なめにして弦ボケ(軟弱化)させないようにしましょう。 窒素分を多く含む肥料を与えすぎると葉が必要以上に茂るため害虫の住処を作ってしまいます。追肥はキュウリに適したものを適量与えるようにしましょう。 幼苗期は害虫の被害に遭いやすいので害虫の飛来を防ぐために、目の細かい防虫ネットをトンネル掛けするかポリキャップを被せるなどして対策しましょう。 |