エダマメが被害に遭いやすい害虫の種類と駆除・対策。害虫の被害を最小限に防ぐには予防と対策は必須です。エダマメの葉や根・実の食害跡からどの種類の害虫被害に遭っているか被害の特徴から正しく判断しましょう。画像を交えてエダマメの害虫の防ぎ方や治療法方・発生原因について分かりやすく説明します!
エダマメに発生しやすい害虫の種類と症状(食害跡) |
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エダマメを育てる時は株元の葉が込み合わないようにして風通しを良くすることと、葉を必要以上に生い茂らないように窒素分少ない肥料を使うようにすることです。 必要以上に葉が多いとそこが害虫の住処になってしまいます。 枝豆に発生する害虫の種類は多く、その防除法・対策法も様々です。食害は葉だけでなく、茎や果実(莢)に及び、害虫対策を怠って大量発生させてしまうと収穫量に大きく影響してしまう事があるので早期の駆除を心掛けましょう。 エダマメに発生する害虫による見た目の症状で多いのは 褐色の小斑点が出る(カメムシ)・豆を食べられている(メイガ類)葉がベタベタになる(アブラムシ類)・葉が丸まる(ダイズサヤムシガ)・葉が白くなる(ハンスモンヨトウ)・葉に不規則な穴があく(フタスジヒメハムシ)・褐色の小斑点が出来る(ホソヘリカメムシ) などです。 |
枝豆の葉に穴があく! |
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枝豆の葉にいびつな小さな穴があいているのはフタスジヒメハムシの可能性大発生しやすい時期:5~10月 食害跡の特徴:葉にいびつな形をした穴が空いたり莢に皿状の凹みがある。根にかじられた跡がある。 発生原因:残渣の放置、連作など。 駆除方法:無農薬と駆除剤両方での治療が可能。 ハムシ類の対策と駆除方法はこちらから |
莢に褐色(こい茶色)の小さな点がある。 |
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枝豆の莢に茶褐色の小斑点がある時や莢が落ちる時はカメムシ類の可能性大発生しやすい時期:8~10月 食害跡の特徴:成虫と幼虫とも食害。針を刺して莢の中の豆を吸汁するためその跡が小さな褐色になる。 発生原因:栽培地周辺の雑草地から飛来する。 駆除方法:無農薬と駆除剤両方での治療が可能。 カメムシ類の対策と駆除方法はこちらから |
マメの中に幼虫(芋虫)がいる・莢や実が変色している。 |
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枝豆の莢や実が食べられている時はシロイチモンジマダラメイガの可能性大発生しやすい時期:6~10月 食害跡の特徴:枝豆栽培で発生率が高い害虫。幼豆を好んで食害して莢の色を変色させる。 発生原因:他の畑から成虫が飛来する。 駆除方法:無農薬と薬剤による治療が可能です。 メイガ類の対策と駆除方法はこちらから |
葉に白色の薄い食害跡がある。葉の裏側が食害される。 |
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枝豆の葉の裏側から穴をあけられる白色の食害跡ならハンスモンヨトウの可能性大発生しやすい時期:7~10月 食害跡の特徴:葉の裏側から表皮だけを残して食べられてしまう。被害部分は白く透けて見える。 発生原因:他の畑から成虫が夜間に飛来する。 駆除方法:無農薬と薬剤による治療が可能です。 ヨトウムシ類の対策と駆除方法はこちらから |
エダマメに発生しやすいその他の害虫の種類と対策は? |
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アブラムシ:葉がベトベトになる アブラムシ類の対策と駆除 オンブバッタ:葉に不規則な穴があく オンブバッタの対策と駆除 コガネムシ:葉に不規則な穴があく コガネムシの対策と駆除 シンクイムシ:葉が丸まる・葉が枯れる |
エダマメの害虫被害を防ぐための防除策は? |
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エダマメの害虫を予防するには連作を避けて軟弱な株にしないことが大切です。害虫の発生を防除するために、有機肥料(堆肥)を少なめにして弦ボケ(軟弱化)させないようにしましょう。 窒素分を多く含む肥料を与えすぎると葉が茂りやすくなり、害虫の住処を作ることになります。枝豆を栽培する頃は他に植えている野菜が少ない時期なので、害虫の被害に遭いやすいという面があります。 エダマメにはカメムシやアブラムシが寄生しますが、これらは食害されるだけでなく様々なウイルス病の感染原因となりますので、害虫は早期発見と早期駆除を心掛けるようにしましょう。 |