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メイガ

メイガ類の対策と駆除

メイガ類の対策と駆除や発生する原因は?メイガ類にはアブラナ科に発生するハイマダラノメイガやシソ科に発生するベニフキノメイガなど種類は多く、葉・茎・果実を食べる害虫で大量に発生すると被害も甚大になるため厄介です。ここではメイガ類の駆除方法や発生予防と対策などを分かりやすくレクチャーします。

メイガ類の見た目の特徴や生態と被害(食害跡)

ワタノメイガの幼虫

メイガ類の駆除・退治方法は?メイガ類は種類も多く被害跡も多様です。

家庭菜園で良く見かけるメイガには、アブラナ科に発生する「
ハイマダラノメイガ」、ウリ科に発生する「ウリノメイガ(ワタヘリクロノメイガ)」、シソ科に発生する「ベニフキノメイガ」、イネ科に発生する「アワノメイガ」その他の野菜に発生する「アズキノメイガ」「ワタノメイガ」などを良く見かけますが、駆除方法や対策法はどの種もほぼ同じです。

メイガ類の駆除と対策ハイマダラノメイガは若齢幼虫が体長が15㎜ほどの淡黄色のイモ虫で幼苗の中心葉を好んで食べるため別名で
ダイコンシンクイムシとも呼ばれています。終齢幼虫になると頭部が黒くなり側面に7本の赤褐色の縦線が現れます。

葉を食べるメイガ以外には、トウモロコシの果実を食害するアワノメイガ、ウリ科の野菜の茎や果実を好んで食べるウリノメイガなどが有名です。






メイガ類を放っておくと野菜はどうなるの?

ハイマダラノメイガの幼虫

メイガの被害状況・食害されるとどうなるかメイガ類の成虫は野菜に被害を与えませんが、孵化した幼虫は幼苗の中心葉や茎・果実を食害します。

苗が小さい時に幼虫に成長部付近を食害されると株が枯死したり生育不良になったりします。果実を成長初期に加害されると実成りが悪くなりトウモロコシでは食用にならなくなります。

株がある程度大きくなれば被害はそれほど大きくなりませんが、弱っている株(ベランダ菜園や収穫期後期)や成長の悪い株の場合だと枯死することもあるので注意が必要です。




メイガ類の発生時期と発生条件は?

 メイガの成虫

メイガの発生条件と発生しやすい期間発生時期は4月~11月頃

メイガ類は春から秋まで1年を通して発生する害虫で、雨が少なく高温の年はメイガ類の発生が特に多くなる傾向があります。





メイガ類の発生原因は?

アワノメイガ(蛹)

メイガは収穫後の残渣でさなぎの状態で越冬して、翌年の春に成虫になったものが飛来して野菜に集まります。

メイガの成虫は葉の裏側に数個の卵を産み付けて孵化した幼虫は葉や茎を餌にして成長して甚大な被害を与えます。

メイガの発生原因と対策このサイクルは種類にもよりますが、年に数回ほど繰り返して繁殖し続けます。

メイガの成虫は夜間に飛来して野菜に卵を産み付けるため、目視による成虫状態の駆除・防除することは非常に困難です。




メイガ類に被害に遭わない為の予防と対策は?

  • 畑の周囲を防風ネットで囲うなど飛来対策をする。
  • 幼苗期はトンネル掛けやホットキャップなどで成虫の飛来を防ぐ。
  • ある程度の摘葉を行って見えにくい幼虫や卵の発見を早期に行う。
  • 収穫を終えた残渣は越冬場所になるので必ず処分しておく。
  • 被害が想定されるときは幼苗期に防虫効果のある薬剤を散布する。
  • 葉の表面だけでなく葉の裏も日々観察をして早期発見に心掛ける。
  • 殺虫剤は害虫のみに効果のあるものを使用して益虫を殺さない。




メイガ類を農薬を使わずに駆除するには?

メイガを農薬や薬剤を使わずに駆除する方法メイガ類は葉を食害する種類(ハイマダラノメイガやウリノメイガ)は幼虫を発見するのは比較的簡単ですが、果実を食害する種類(アワノメイガ・アズキノメイガ)などは果実の中に入ってしまうため発見することは容易ではありません。

葉を食害するメイガ類は若い葉を中心に探して見つけしだい磨り潰すか穴を掘って埋めて処分してしまいましょう。

茎や果実を食害するメイガ類を見つけるには、茎や果実の被害部より先端の枯れや萎れがあれば中を確認してみましょう。メイガの被害を受けていれば茎や果実の中に幼虫がいるはずです。

幼虫の生息を確認したら被害を受けた箇所から先を切り取って磨り潰してしまうか埋めてしまいましょう。





メイガ類が大量発生した時の対処方法

アズキノメイガ(幼虫)

メイガが大量発生した時の駆除方法・対処メイガ類は夏場になると発生数が増える傾向にあります。自分の畑を駆除しても次から次へと成虫が他の畑から飛来してきます。茎や果実、新葉の芯の中にいる若齢幼虫は見つけにくいので見逃してしまうと大量発生に繋がります。

マンションでベランダ栽培していても羽のあるメイガ類は飛来してやってくるので場所に関係なく対策をしておくことが大切です。発生数が多い時は無理をせず薬剤による駆除も検討しましょう。

メイガ類を駆除する薬剤には、土壌に散布するタイプと直接害虫に吹き付けるタイプがあります。葉を食害する見えるメイガには直接的吹きかけるタイプの駆除剤を使って、茎や果実の中を食害するメイガには土壌に撒くタイプの駆除剤を使うようにしましょう。

オクラに発生するワタノメイガの駆除・退治方法は?薬剤は・・・という方もいるかも知れませんが、生育初期や収穫前の薬剤使用であれば、決められた量と決められた回数を守って使用すれば人体への影響は殆どありません。

無理な駆除を行って害虫を増やしてしまって必要以上の薬剤を使用するなんてことにならないように、慣れないうちは無理をしないで影響の少ない初期段階での薬剤の利用を検討してみる事も大切です。






おすすめのメイガ類駆除剤は?

アワノメイガに良く効くおすすめの殺虫剤

ゼンターリ粒状水和剤

化学殺虫成分を使わず天然成分(自然界にいる天然微生物(B.t.菌))が作る有効成分を使用しているため環境への影響も少なく収穫前日まで使用できます。効果は無降雨で約1~2週間持続します。

メイガ類以外にも、ヨトウムシ・アオムシ・ハマキムシなどチョウ目の害虫に効果があり高い駆除効果が期待出来ます。

害虫を退治するまでに多少の時間を要しますが、食害自体はすぐに止まるため被害の拡大を防止することが出来ます。

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ハイマダラノメイガに効果がある駆除剤

プレバソンフロアブル

一番おススメの薬剤です。メイガ類の若齢から老齢幼虫だけでなく他のチョウ目やハエ目にも効果があり、既存殺虫剤の抵抗性害虫にも高い効果を発揮します。益虫への影響も少ないのが特徴。

灌注処理だと4週間以上、散布処理で2週間以上効果が持続します。灌注処理すれば植え付け後の殺虫剤散布を省略できます。灌注処理とは幼苗の植え付け前に薬剤を根から吸収させて害虫を寄りつかないようにすることを言います。

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