ブロッコリーにかかる害虫対策と駆除。害虫対策は早期発見が大切です。ブロッコリーの葉や根の変色や変形からどの害虫に掛かっているか正しく判断しましょう。画像を交えてブロッコリーが良く掛かる害虫の予防・治療法方法・原因について分かりやすく説明します!
ブロッコリーに発生する害虫の種類と駆除対策 |
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ブロッコリーはアブラナ科の野菜で、発生しやすい害虫はアオムシ類とガの幼虫類です。 ブロッコリーに発生する害虫は葉の表だけではなく、葉の裏や中・茎の中・地面の下など見えないところに潜み成長し被害が大きくなります。 ブロッコリーに発生する害虫の駆除は早期発見が大切。成虫になるまで放っておくと、被害が拡大して収穫量に大きく影響を及ぼしてしまいます。 ブロッコリーに発生する害虫の被害で多い症状は 葉をかじられる・葉に穴が開く・茎葉がベトベトになる・カビが生える・茎がかじられて穴が開く・茎に小さな虫がいる・葉に光沢がある粘液がある などです。 |
ブロッコリーに発生するアオムシの対策・駆除 |
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ブロッコリーの葉の表裏に葉脈を残して穴をあける害虫発生時期:春から秋 害虫の特徴:アオムシとはモンシロチョウの幼虫。葉脈を残して葉を食害します。若齢虫と中齢虫は葉の裏側から終齢幼虫は葉の表側から食害することが多い。 害虫の予防と対策:防虫ネット掛け・畝の両側にレタス類を植えると産卵が減る・クローバーを畝間に植えると産卵が減り、捕食益虫が増え被害が軽減する。 駆除方法:葉裏に産み付けられた卵はすり潰す・害虫の数が少ない時は捕獲する・薬剤による予防・駆除。 アオムシ駆除と対策の詳細ページはこちらから |
ブロッコリーに発生するコナガの対策・駆除 |
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ブロッコリーが葉の表皮だけを残して食害する害虫発生時期:春から秋 害虫の特徴:コナガは蛾の幼虫で体長は10㎜以下とアオムシに比べると小さいのが特徴。葉の裏側から食害することが多く、表皮だけを残し食害跡は白く透けて見える。 害虫の予防と対策:防虫ネット掛け・クローバーを畝間に植えて捕食益虫(蜘蛛)を増やすと被害を軽減出来る。 駆除方法:葉裏に産み付けられた卵はすり潰す・害虫の数が少ない時は捕殺する・薬剤による予防・駆除。 コナガ駆除と対策の詳細ページはこちらから |
ブロッコリーに発生するアブラムシの対策・駆除 |
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ブロッコリーの葉の表裏にアブラムシが出す排泄物(甘露)でベタベタになる。発生時期:春と秋 害虫の特徴:アブラムシは様々な種類があるが、共通してウイルス性の病気を媒介する厄介な害虫。葉・茎・蕾を吸汁して加害する。 害虫の予防と対策:窒素肥料を与えすぎない・クローバーを畝間に植えると産卵が減り、捕食益虫が増え害虫被害が軽減する。 駆除方法:捕獲器の利用・薬剤による予防駆除・その他 アブラムシ駆除と対策の詳細ページはこちらから |
ブロッコリーに発生するヨトウムシの対策・駆除 |
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ブロッコリーの葉の表裏側から表皮を残して食害する害虫発生時期:春から秋 害虫の特徴:蛾の幼虫で「ヨトウガ」「ハスモンヨトウ」「シロイチモンジヨトウ」など種類は多岐に渡る。葉の裏側から集団で食害するため葉が白く透けて見えるのが特徴。昼間は物陰に隠れて夜間に活動します。 害虫の予防と対策:防虫ネット掛け・背の高い野菜で囲うと被害を軽減出来る。 駆除方法:葉裏に産み付けられた卵をすり潰す・害虫の数が少ない時に捕獲する・薬剤による予防・駆除。 ヨトウムシ駆除と対策の詳細ページはこちらから |
ハイマダラノメイガの対策・駆除 |
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ブロッコリーの幼苗の新芽を好んで食害する害虫 |
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発生時期:春から秋 害虫の特徴:蛾の一種で幼苗の新芽を好んで食害する厄介な害虫。体長は15㎜ほど。幼苗期に被害を受けると株が枯れたり生育不良になったりします。高温で少雨の年に多発する傾向がある。 害虫の予防と対策:防虫ネット掛けで被害を軽減出来る。 駆除方法:害虫の数が少ない時は捕獲する・薬剤による予防・駆除 |
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メイガ類の駆除と対策の詳細ページはこちらから |
ブロッコリーに発生するその他の害虫は? |
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カブラヤガ:土中に生息するガの幼虫。株が地際付近から倒れる。昼間は土中に隠れ夜間に活動する害虫です。この害虫の対策には防虫ネット掛けが有効。 オオタバコガ:蛾の幼虫で体長は最大で40㎜。葉・茎・蕾・果実とあらゆる部位を食害する害虫。益虫が少ないと発生しやすくなる。 オオタバコガの駆除と対策ページはこちらから |
ブロッコリーの害虫被害を防ぐ対策は? |
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ブロッコリーを害虫被害から守るコツは、こまめに苗を観察して害虫の早期発見・早期駆除を心がけること。早期に発見出来れば被害を最小限に抑えることが出来ます。 どの害虫の被害に遭っているかを食害跡から正しく判断して正しい駆除方法を見つけましょう。誤った方法で薬剤を使うと苗を痛める原因となります。 ブロッコリーに発生する害虫は、葉の裏や茎の中・土中などの見つけにくい場所によく潜んでいます。葉の裏に卵がないか、幼齢虫の時の小さな食害跡がないかをこまめに観察しましょう。 害虫は発生する時期がある程度予測出来ます。害虫の種類ごとに発生しやすい時期に目星をつけ、食害を受けやすい部位を念入りに観察しましょう。 アオムシなどはモンシロチョウが苗の周辺を飛んでいれば産卵している可能性が大。葉の裏を観察して産卵を確認したらすり潰してしまいましょう。 |