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タバコガ駆除

タバコガ類の種類と駆除法

タバコガ(オオタバコガ)の駆除と対策、発生原因は?タバコガはナス科の野菜にオオタバコガは多くの野菜に発生する蛾の幼虫で果実まで加害する厄介な害虫です。ここではタバコガ類の駆除方法と発生原因・その駆除対策法など画像を用いて詳しくレクチャーします。

タバコガの食害跡と被害の状況

  タバコガの幼虫
タバコガの駆除と対策タバコガ類は若齢幼虫は新芽・蕾・花・幼果を集団で食害して中齢幼虫~成熟幼虫になると果実を中心に食害する害虫の中でも被害は甚大です。

終齢幼虫の体長は40㎜にもなり花や果実を好んで食害するため収穫不良や着果不良の原因になります。果実の中に入りこんだ幼虫は薬剤が効きにくいため駆除が厄介です。果実の食害跡からは病原菌の進入口になるので注意しましょう。

タバコガとオオタバコガは若齢幼虫の時は見た目では殆ど見分けがつきません。タバコガはナス科のみに発生しますがオオタバコガはナス科以外の野菜に発生します。似ている害虫にハンスモンヨトウがいますがタバコガ類は種も食害する点が違っています。

オオタバコガ類が発生しやすい野菜の種類は
カリフラワー・ゴーヤ・ジャガイモ・スイカ・ズッキーニ・トウモロコシ・トマト・ミニトマト・トウガラシ・ナス・ピーマン・ブロッコリー・ラッカセイ・レタス類

タバコガが発生しやすい野菜は
アスパラガス・シシトウ・トマト・ミニトマト

タバコガとオオタバコガの成虫の見分け方は、羽の横線模様が鮮明なのはタバコガで不鮮明なのはオオタバコガです。





タバコガを放っておくと野菜はどうなるの?

 トマトの被害跡
タバコガの被害(食害跡)タバコガ類を駆除せずに放っておくと、集団で葉を食害され光合成が出来なくなって株の成長が悪くなります。また、花や蕾を食害されると着果不良、果実を食害されると食用にならなくなってしまいます。

タバコガは若齢幼虫で数が少ない時の被害は小さいのですが、終齢幼虫の数増えるにしたがって果実への被害が出始めるようになります。




タバコガ類が発生する期間と発生の条件は?

 コナガの卵
タバコガの発生条件と発生しやすい期間発生時期は6月~10月頃

タバコガ類は家庭菜園シーズン中は常に発生しますが、梅雨が明けた頃から初秋までの発生が多くなります。

成虫が夜間に飛来して薄い黄色をしている卵を新葉や新芽の付近に産み付けます。




タバコガ類が発生する原因は?

タバコガの終齢幼虫  
タバコガの発生原因と対策蛹の状態で越冬したものが春に成虫になり畑に飛来して産卵します。1年で4~5回ほど世代交代が行われるため秋口頃になると数が一番多くなります。

タバコガは効果のある薬剤が限られているため、農薬散布が多い益虫が少ない畑で発生しやすい傾向があります。

益虫(蜘蛛・ゴミムシなど)を殺してしまう殺虫成分を含んだ薬剤を使用することはコナガの発生原因となります。




コナガに被害に遭わない為の予防と対策は?

  • 新葉や新芽の中心に幼虫や卵がないかを観察して発見次第処分する。
  • 防虫ネットやトンネル掛けを行って成虫の飛来を事前に防止する。
  • 殺虫剤は益虫を殺さないタイプを利用する。
  • 周辺にデントコーンやソルゴーなどを植えて飛来を食い止める。
  • 枝葉の中に卵や幼虫がいることがあるので摘葉した枝葉は畑の外で処分する。




タバコガ類を殺虫剤を使わずに駆除するには?

タバコガ類は蜘蛛やゴミムシ等の益虫がいれば捕食されるため、益虫が生息する環境を作ることが大切です。益虫が住みにくいベランダ菜園などでは早期発見を心掛ければ被害を最小限に食い止めることが可能です。

タバコガは卵の段階が一番確実に駆除できます。孵化してしまうと若齢幼虫は葉を食害しているものは発見は容易ですが、茎の中や果実・蕾の中に生息しているものは目視での発見は容易ではありません。

茎や果実・蕾に食害跡がないかをしっかりと確認しましょう。幼虫を見つけた時はピンセットなどでつまみとって畑の外で処分しましょう。

果実を食害された時は果実ごと処分しましょう。そのまま残すと軟腐病の原因菌が侵入して病気になることがあります。

卵や卵から孵った直後の幼虫は小さく発見が難しいので、確実に防除するには成虫の飛来を防げる防虫ネットのトンネル掛けや幼苗期のホットキャップの使用などがかなり有効です。






タバコガ類が大量発生した時の対処方法

タバコガ類は夜間に成虫がやってきて葉に産卵します。野菜の葉に1つでも卵を確認した時は、見つけたの株以外に産み付けられている可能性が高いので、くまなくチェックして発見を逃さないことが大切です。

タバコガが大量に発生した時は薬剤の使用も検討しましょう。

タバコガは卵を1個ずつ産み付けるため手作業で処分するのは大変です。タバコガは卵と若齢幼虫の時は薬剤が効きますが、終齢幼虫になると果実内入り込み薬剤が効きにくくなってしまいます。

薬剤は・・・という方もいるかも知れませんが、生育初期や収穫前の薬剤使用であれば決められた量と決められた回数を守って使用すれば人体への影響は殆どありません。

無理な駆除を行って害虫を増やして最後に必要以上の薬剤を使用することにならないように、慣れないうちは無理をしないで影響の少ない初期段階での薬剤の利用を検討する事も大切です。






おすすめのタバコガ類の駆除剤は?

プレバソンフロアブル

ヨトウムシに効果がある駆除剤

一番おススメの薬剤です。タバコガの若齢から老齢幼虫だけでなく他のチョウ目やハエ目にも効果があり、既存殺虫剤の抵抗性害虫にも高い効果を発揮。益虫への影響も少ないのが特徴。

灌注処理だと4週間以上、散布処理で2週間以上効果が持続。灌注処理すれば植え付け後の殺虫剤散布を省略できます。

使用出来る野菜:イチゴ・枝豆・キャベツ・キュウリ・ジャガイモ・スイカ・ダイコン・トマト・ナス・ネギ・ハクサイ・ブロッコリー・ミツバ・レタスなど。

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ゼンターリ粒状水和剤

コナガの幼虫に良く効くおすすめの殺虫剤

粉状タイプで必要な時にボトルに作って使用するタイプの薬剤でとても経済的です。 コナガ以外にもヨトウムシやハマキムシ・アオムシなどチョウ目の害虫に効果があります。効果は無降雨だと約1~2週間持続。


化学殺虫成分を使わず天然成分(自然界にいる天然微生物(B.t.菌))が作る有効成分を使用しているため環境への影響も少なく収穫前日まで使用できます。

害虫が退治されるまでは多少の時間が掛かりますが、食害はすぐ止まるため今以上の被害を防止出来ます。

使用出来る野菜:多種の野菜に使用出来ます。

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