ネギ・葉ネギにかかる病気の症状と対策。病気対策は早期発見が大切です。ネギ・葉ネギの葉や根の変色や変形からどの病気に掛かっているか正しく判断しましょう。画像を交えてネギ・葉ネギが良く掛かる病気の予防・治療法方法・原因について分かりやすく説明します!
ネギ・葉ネギが掛かる病気の原因と症状 |
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ネギ・葉ネギはユリ科の野菜で、耐暑性も耐寒性もある日当たりの良い場所を好む野菜です。 ネギ・葉ネギは乾燥にはめっぽう強い性質をしていますが多湿には弱いため、雨が続いたり畑の水はけが悪かったりすると病気が発生しやすくなります。 ネギ・葉ネギには連作障害があるため、同じ場所で連作をすると生育障害が発生します。連作する時は最低でも2年以上は間隔を空けるようにしましょう。 ネギ・葉ネギに発生する病気に多い症状は 葉が黄色くなる・葉が茶褐色になる・葉が黒褐色になる・葉に白いカビの様なものが生える・根が腐る・葉が萎れる・葉が枯れる・葉が縮まる・株の成長が悪い などがあります。上記の症状が出た時は病気を疑いましょう。 |
ネギ・葉ネギのさび病 |
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ネギ・葉ネギの葉の表面に赤さびに似た病斑が現れる病気。発生しやすい時期:6~7月・10月 症状の特徴:カビが原因の病気で葉に小さな円形のさび色の病斑が現れる。楕円形をしているのがこの病気の特徴です。 発生条件:夏場に低温多湿が続くと多発する傾向があります。 治療方法:発病株を抜き取る。薬剤による治療が可能。 さび粉の治療と対策はこちらから |
ネギ・葉ネギの黒斑病 |
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ネギ・葉ネギの葉に青白色や茶褐色の長円形の病斑が現れる病気発生しやすい時期:5~11月 症状の特徴:カビが原因で起こる病気。葉に長円形または紡錘形の中心がやや凹んだ病斑が出来る。病斑は輪紋模様をしている。 発生条件:雨が続いて多湿環境下で多発する傾向があります。草勢が弱くなると発生しやすい。 治療方法:発病した葉を切り取り畑の外で処分する。薬剤による治療が可能。 黒斑病の詳しい治療法と対策はこちらから |
ネギ・葉ネギが掛かるその他の病気は? |
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ネギの萎縮病萎縮病はウイルス病の一種です。吸汁する害虫によってウイルスが運ばれ、感染すると治療法がないネギや葉ネギにとっての不治の病です。 ウイルス病の詳しい対策ネギの軟腐病初期症状はネギ・葉ネギの根に水染みのような病斑が現れる。病気が進行すると根が軟化し腐敗します。葉がしおれ被害部は悪臭を放つのがこの病気の特徴。 軟腐病の詳しい対策ネギ・葉ネギの萎凋病カビが原因で起こる病気で、発病後の治療が難しい病気の一つです。症状の特徴はネギ・葉ネギの葉が萎れたり地際部の茎が変色したりします。 萎凋病の詳しい対策ネギのべと病カビが原因の病気。ネギ科には輪郭がはっきりしない黄白色の病斑が出来るのが特徴です。 べと病の詳しい対策小菌核腐敗病細菌が原因で起こる病気。ネギの葉に暗褐色の(水染みに似た)小病斑が出来て、病気が進行するとお互いが合体して葉全体に広がる病気。 腐敗病の詳しい対策白絹病初期症状はネギ・葉ネギの根に水染みのような病斑が現れる。病気が進行すると根が軟化し腐敗してしまう。上部の葉がしおれ被害部は悪臭を放つのがこの病気の特徴です。 病気対策:発病株を抜き取る・薬剤による治療が可能。条斑病ネギの葉筋に沿って白色や淡い黄色の不明瞭な病斑が出来る。春から秋にかけて発生。ネギアザミウマによって感染し他の株へ伝染するので注意が必要です。 病気対策:発病株は見つけ次第抜き取る。治療薬はない。 |
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ネギ・葉ネギの病気の発生を防ぐための対策は? |
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ネギ・葉ネギの病気の発生を予防するコツは、水はけの良い土壌で育てることです。 ネギは耐暑性と耐寒性がありますが、生育は15~20℃が最も適しています。栽培適期を守ることも病気をふせぐコツになります。 ネギ・葉ネギはカビが原因の病気が多い発生するので、雨が続く時期は雨除け対策をしたり水やりを控えたりするなど、多湿環境にならないように気をつけましょう。 連作でも病気が発生しやすくなります。伝染性の病気が発病した畑にネギや葉ネギを植えると必ず病気が感染します。数年間は同じ畑にユリ科の野菜を植えないようにしましょう。 |