アスパラガスが被害に遭いやすい害虫の種類と駆除・対策。害虫の被害を最小限に防ぐには予防と対策は必須です。アスパラガスの葉や根・実の各部位の食害跡からどの害虫の被害に遭っているか被害の特徴から正しく判断しましょう。画像を交えてアスパラガスの害虫の防ぎ方や治療方法・発生原因について分かりやすく説明します!
アスパラガスに発生しやすい害虫の種類と症状(食害跡) |
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アスパラガスに発生する害虫は葉や茎を食害するものが多いのが特徴です。 葉を必要以上に生い茂らないように窒素分の少ない肥料を使うようにしましょう。また、株を密植しすぎると害虫の住処を増やすことにつながります。 アスパラガスに発生する害虫の多くは春から秋にかけて発生します。食害は葉だけでなく、茎にも及び、初期対策を怠ると大量発生につながるので早期の発見・駆除を心掛けましょう。 アスパラガスに発生する害虫による食害跡の見た目の特徴は 葉の先端が凹む・茎が曲がったり褐色になる(ジュウシホシクビナガハムシ)、茎や葉がかじられてなくなる(ハスモンヨトウ・ヨモギエダシャク)などです。 |
ジュウシホシクビナガハムシ |
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アスパラガスの葉先端部分がかじられて凹む発生しやすい時期:4~10月 食害跡の特徴:葉の先端がかじられて凹む。茎に被害を受けると曲がったり褐色になる。 発生原因:飛来によって発生する。 駆除方法:無農薬と駆除剤両方での治療が可能。 ハムシ類の対策と駆除方法はこちらから |
ハスモンヨトウ |
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体はイモムシ状。アスパラガスの葉や茎の表面が幼虫によって食害され成長が阻害される。発生しやすい時期:7~11月 食害跡の特徴:新葉(広がったばかりの葉)や茎がかじられて株の成長が遅れてしまう。夏から初秋の高温が続く時期に発生しやすい。 発生原因:栽培地周辺の雑草地から飛来する。 駆除方法:無農薬と駆除剤両方での治療が可能。 ヨトウムシ類の対策と駆除方法はこちらから |
ヨモギエダシャク |
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アスパラガスの葉や茎がなくなるまで食べられてしまう。発生しやすい時期:5~10月 食害跡の特徴:葉や茎が食べられる。単独で加害するのが特徴で大きな被害にはなりにくい。枝と見間違えやすいので注意。 発生原因:孵化した幼虫が風によって運ばれる。 駆除方法:見つけ次第、すり潰す。 メイガ類の対策と駆除方法はこちらから |
アスパラガスに発生しやすいその他の害虫の種類と対策は? |
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アザミウマ:葉に白い斑点が付く アザミウマの対策と駆除 オオタバコガ:集団で葉を食害され株の成長が悪くなる。 オオタバコガの対策と駆除 |
アスパラガスの害虫被害を防ぐための防除策は? |
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アスパラガスの害虫を予防するには早期に害虫を見つけて駆除することがポイントです。 特に集団で加害するハスモンヨトウの被害に注意しましょう。発見が遅れると被害が甚大になってしまいます。 株は適度に株間を確保し葉が込み合わないようにすることで、害虫が見つけやすしたり害虫の住処を無くしたりすることが出来ます。茎葉の込み合いを避けることも害虫対策になります。 刈り取った株は畑に放置せず、畑の外に持ち出して処分しましょう。収穫後の残渣にも卵が残っていることがあり、翌年以降の発生につながることがあります。 |