玉レタスが掛かる病気の種類、その症状と対策。病気は早期発見が大切です。レタスの葉や根の変色や変形からどの病気に掛かっているか正しく判断しましょう。画像を交えてレタスが良く掛かる病気の予防・治療法方法・原因について分かりやすく説明します!
玉レタスが掛かりやすい病気の種類と対策 |
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玉レタスは冷涼な気候を好み多湿を嫌う野菜なので、気温が高い多湿の時期に栽培すると病気が発生しやすくなります。同じキク科の野菜と連作すると病気が発生しやすくなり、土壌が酸性に傾く事も発生要因になります。 玉レタスに発生する病気の主な症状は 葉が黄色くなる・葉に水じみが出来る・葉に白いカビの様なものが生える・葉が褐色になる・根が腐る・葉に穴が空く・葉が萎れる・葉が枯れる・株がブヨブヨになる・成長が悪い などで、これらの症状が出た時は病気を疑いましょう。 |
玉レタスの軟腐病 |
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玉レタスの外葉に水が染みたような暗褐色の病斑が出来る・腐った匂いがする |
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発生しやすい時期:6~10月 特徴:地際部が腐敗して悪臭を放ち最後は枯死する。摘葉などで傷が付いて菌がそこから侵入する。 発生条件:高温で多湿で多発します。 治療方法:薬剤による治療のみ可能。 軟腐病の詳しい治療法と対策はこちらから |
玉レタスの斑点細菌病 |
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玉レタスの外葉の縁に水が染みたような褐色の斑点が出来る。 |
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発生しやすい時期:4~11月 特徴:土壌感染するので早急な治療が必要 発生条件:細菌による病気で外葉に不整形の褐色の斑点が出来始め症状が進むと葉が枯れる。 治療方法:薬剤による治療が可能。 斑点細菌病の詳しい治療法と対策はこちらから |
玉レタスの腐敗病 |
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玉レタスの結球した外葉に黒光りの不整形な褐色の病斑が現れて腐敗する。 |
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発生しやすい時期:10~11月 特徴:細菌が原因の病気で最近の種類により出る症状が異なる。最後は株が腐敗してしまう。 発生条件:高温で多湿で多発します。 治療方法:薬剤による治療のみ可能。 軟腐病の詳しい治療法と対策はこちらから |
玉レタスの菌核病 |
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玉レタスの地面近くの葉が淡い褐色になり、病気が進行すると黄褐色になって腐敗する |
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発生しやすい時期:7~11月 特徴:カビが原因の病気で、発病した葉を捲ると白色の綿状のカビや黒い塊がある。 発生条件:気温が低く雨が続くと多発する。 治療方法:薬剤での治療が可能。 菌核病の詳しい治療法と対策はこちらから |
玉レタスが掛かるその他の病気は? |
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灰色かび病 玉レタスの根の表面に病斑が出来る病気 灰色かび病の詳しい対策こちら べと病 玉レタスの葉に染みたような斑点が出来る病気 べと病の詳しい対策はこちら |
玉レタスの病気の発生を防ぐための対策は? |
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玉レタスの病気の発生を予防するには多湿にならない事が大切です。 多湿にならないように有機肥料(堆肥)を多めに施して、畑を良く耕してふかふかの水はけの良い土壌で栽培するのがポイント。 玉レタスは多湿に弱く乾燥に強い野菜なので、土壌はやや乾燥気味で育てましょう。 細菌による病気は自力で野菜に伝播することはなく、人為的な要因や害虫が要因になることが多いので、使用した道具の消毒と害虫対策はしっかりと行うことも病気の発生を抑制するためのポイントです。 玉レタスの水やりは畑の乾燥が続いた時に適量だけ行うようにします。水はけが悪い土壌で雨が多い気候では軟腐病が多発するので、梅雨時期と秋の長雨時期は注意が必要です。 |