芽キャベツに発生する病気の種類、症状とその対策。野菜の病気は早期発見が大切です。芽キャベツの葉や根の変色や変形からどの病気に掛かっているか正しく判断しましょう。画像を交えて芽キャベツの病気の予防・治療法方法・原因について分かりやすく説明しています!
芽キャベツが掛かる病気の原因と症状 |
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芽キャベツはアブラナ科の野菜で夏場から長期間栽培するため病気の発生がどうしても多くなります。芽キャベツに発生する病気の種類は「連作によるもの」「土壌環境によるもの」「害虫の媒介によるもの」など要因は様々です。 芽キャベツに発生する病気の主な症状は 葉が黄色くなる・葉が褐色になる・葉に水に染みたようになる・葉に白いカビの様なものが出来る・根が腐る・葉に穴が空く・葉が萎れる・葉が枯れる・株がブヨブヨになる・成長が悪くなる などがあります。 |
芽キャベツの菌核病 |
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芽キャベツの葉に水が染みたような病斑が現れて最後は株全体が腐敗する。発生しやすい時期:10~1月 特徴:軟腐病に似ていますが悪臭はしません。症状が進むと葉の裏に綿状の白や黒の菌の塊が見えます。 発生条件:低温で多湿条件が続くと多発する。 治療方法:薬剤での治療が可能。 菌核病の詳しい治療法と対策はこちらから |
芽キャベツの苗立枯病 |
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芽キャベツの苗の地際部が菌に侵され細くなり立ったまま枯れる発生しやすい時期:5月~10月 特徴:栽培中期以降の低温多湿環境で発生しやすい 発生条件:肥料切れになると発生しやすく抵抗性品種を利用すると良い。 治療方法:薬剤による治療が可能です。 苗立枯病の詳しい治療法と対策はこちらから |
芽キャベツの根こぶ病 |
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芽キャベツの根に大小のコブが出来て次第に株の生育が悪くなる発生しやすい時期:9~2月 特徴:土壌中で発生する上、伝染性があるので発見が遅れると被害が大きくなる傾向がある。 発生条件:酸性で水はけの悪い土壌で多発。 治療方法:薬剤による治療のみ可能。 根こぶ病の詳しい治療法と対策はこちらから |
芽キャベツのべと病 |
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芽キャベツの葉脈の間が黄色または褐色に変色する発生しやすい時期:6~11月 特徴:進行すると葉裏に霜状のカビが生える 発生条件:水はけの悪い畑でアブラナ科の野菜を連作したり密植し過ぎると発生しやすい。窒素肥料の過不足。 治療方法:薬剤による治療のみ可能です。 べと病の詳しい治療法と対策はこちらから |
芽キャベツの病気の発生を防ぐための対策は? |
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芽キャベツが掛かる病気に多いのがカビ(細菌)によるものです。カビが原因の病気を防ぐためには同じアブラナ科の野菜を植える時は2年以上空けることが大切です。 連作を避けることで土壌中の原因菌を死滅させられるので病気の再発を防ぐことが可能になります。ただし他の野菜で生き延びる原因菌もいるので、栽培する用土を土壌消毒(太陽熱や熱湯による消毒・薬剤による消毒)する方がより確実に病気の発生を抑制出来ます。 カビによる病気の発生を予防するために多湿な土壌にならないように注意しましょう。水はけが悪い土壌・雨が多い気候だとカビによる病気が発生しやすくなります。特に梅雨時期と秋の長雨時期は注意が必要です。水やりは用土の表面が乾燥した時に適量だけ行いましょう。 多湿環境さえ作らなければ芽キャベツの病気の発生率はそれほど高くないので、有機肥料(堆肥)を多めに施して、畑を良く耕してふかふかの水はけの良い土壌で栽培しましょう。 |