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根こぶ病

根こぶ病の治療と対策

根こぶ病の発生原因や症状見分け方と治療方法について。根こぶ病はアブラナ科の野菜に良く発生する病気です。根こぶ病の治し方や予防対策などを画像を交えて分かりやすくレクチャーします。




根こぶ病の症状の特徴と見分け方

根こぶ病は名前の通り「根にコブ」が出来るアブラナ科の野菜のみに発生するカビが原因の病気です。

根こぶ病の症状は株全体が日中萎れて夕方に回復することを繰り返して野菜の生育が極端に悪くなってしまいます。

根こぶ病はネコブセンチュウの症状と良く似ていますが、根こぶ病はアブラナ科の野菜にしか発病せず、コブもネコブセンチュウに比べて大きいのですぐ見分けられます。

根こぶ病が発生しやすい野菜は、
ハクサイ・キャベツ・ナズナ・イヌガラシ・カブ・カリフラワー・コールラビ・コマツナ・ダイコン・チンゲン菜・漬け菜・ブロッコリー・ミズナ(ミブナ)・メキャベツなど。
ハクサイやキャベツは特に被害が大きくなるので注意が必要です。






根こぶ病を放っておくとどうなるの?

根こぶ病(キャベツ症状)

根こぶ病を治療せずに放っておくと、根に大小のコブが次々に広がり、株が萎れて回復することを繰り返して野菜の生育を阻害し、最終的に株全体が枯死してしまうことがあります。

根こぶ病が原因で株が枯死することは比較的少ないのですが、畑全体に病気が蔓延すると収穫量がかなり減ってしまいます。




根こぶ病の発生時期は?

根こぶ病(ブロッコリー症状)

根こぶ病が発生しやすい時期は、5月~11月です。

春の梅雨や秋の秋雨の時期に、低温で多湿の気候が長く続くと根こぶ病が多発しやすくなります。

アブラナ科の連作が多い畑も病気が発生しやすくなり、灌水時の水や泥の跳ね上げによって土壌に残された菌が少しでも畑に残っているとその場所では翌年以降も必ず発生します。




根こぶ病の発生条件(発病条件)と原因は?

根こぶ病は土壌の水分量が多い酸性土壌で多発します。畑の排水性が悪く低い畝でアブラナ科の野菜を育てると発生しやすくなります。アブラナ科の野菜を連作することでも発生の原因となります。

根こぶ病は降雨や灌水(水やり)の際に土壌の表面を流れる水や農作業で使う道具の使いまわし、土壌中の小動物などによって菌が運ばれて他の株に次々と感染してしまいます。

余談ですが、根こぶ病の原因菌はカビの一種とされていますが、アメーバのような運動性があるので原生生物と考えられています。




根こぶ病にならない為の予防と対策は?

  • 根こぶ病にかかった株は腐敗しないうちに処分する。
  • 抜き取った発病株は必ず畑の外で処分しましょう。
  • 抵抗性品種がある野菜はその苗を利用する。
  • アブラナ科の連作は避け違う科で輪作を行う様にしましょう。
  • 畑やプランターの水はけを良くすることが根こぶ病の予防になります。
  • 酸性度に注意。pH7.0以上のアルカリ性土壌では発生が一気に減ります。
  • 排水性を良くするため、低畝を避け高畝で栽培するようにしましょう。
  • 収穫後の土中の株は病原菌の越冬場所となるので必ず除去しましょう。




根こぶ病を農薬を使わずに治療するには?

一度発生した根こぶ病を薬剤を使わずに治療するのは難しいのですが、病気が発生した株は株全体を抜き取って畑の外に持ち出して処分します。その後、発生を抑制する為に土壌酸度の改善と畑の状態(排水)を見直し、他株への感染を予防しましょう。

根こぶ病が畑全体に万延した場合は、感染した株を全て処分するか薬剤治療をするしか手立てはありません。薬剤を使用したくない方は、苗を植え付ける前に土壌の対策をしっかりと行っておくことが大切です。





根こぶ病が蔓延してしまったら

根こぶ病が発症した株数が少ない時は発病した株を抜き取ることで解決出来ますが、畑全体に症状が拡がってがってしまった時は、薬剤を使わず対処する方法はありません。

特にマンションのベランダなどで数株しか栽培していない時は、全ての株を抜き取る事は出来ないでしょう。その時は薬剤を利用することを検討しましょう。

生育初期や収穫前の薬剤使用であれば、決められた量と決められた回数を守って使用すれば人体への影響は殆どありません。






おすすめの根こぶ病治療薬は?

根こぶ病の予防薬

ネビジン粉剤

アブラナ科の根こぶ病の予防効果があり、ジャガイモ(馬鈴薯)のそうか病予防にも効果が期待出来る粉状の薬剤です。

植え付け前の土壌に混ぜて予防薬として使用します。菌糸の伸長、形成、拡大を阻害してくれ耐雨性があり効果が長く持続するのが特徴。

根こぶ病の発生予防の薬剤なので、発病してからは効果は出にくいので注意。


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根こぶ病に効果がある殺菌剤は?

ダニコール

発病後の根こぶ病におススメの薬剤です。(ブロッコリーなど一部の野菜では定植時のみしか効果が出ない場合があるのでご注意ください。)

この薬剤はカビが原因で起きる病気に効果が抜群。根こぶ病以外の病気にも効果があるので、これ1本あれば様々な病気に使えるので便利です。

耐雨性と耐光性にも優れた残効性タイプで、完治までの使用回数が少なくて済みます。薬剤の残留性も低めで安心です。

フロアブルタイプ(希釈タイプ)なので、必要な量だけを作れますし、散布後の野菜の汚れが少ないのもおすすめできる理由。


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