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ホウレンソウ病気

ホウレンソウの病気の症状と対策

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ホウレンソウの病気の症状と対策

ホウレンソウはアカザ科の野菜で、春播きと秋播きが出来ます。秋播きよりも春播きの方が病気が発生しやすい傾向にあります。

ホウレンソウは弱酸性の土壌を極端に弱く冷涼な気候を好む野菜のため、土壌の中和不足の時や気温が25℃以上になると病気が多発します。

ホウレンソウは連作が出来ないので、同じ畑で連作すると病気に掛かりやすくなり上手く育ちません。

ホウレンソウに発生する病気の主な症状は、葉が黄色くなる・葉が褐色になる・葉に水に染みたようになる・葉に灰色のカビが生える・地際の茎が腐る・葉に穴が空く・葉が萎れる・葉が枯れる・葉にモザイク模様が出来る・成長が悪くなるなどです。
 
 
発生しやすい病気の種類と対策

よく発生する病気の種類とその病気の治療方法・なぜ病気が発生するのかを調べて、万全に病気の対策をしましょう!

炭そ病

ホウレンソウの葉に水が染みたような丸い形の斑点が現れ大きくなる。

ホウレンソウの葉に水が染みたような病斑が出る病気発生時期:5〜6月と10〜11月
症状の特徴:円形の水染みが現れた後、次第に大きくなり褐色の病斑になり症状が酷いと葉に穴が空く。
発生条件:密植や葉の上部からの水やり・連作
治療方法:薬剤による治療が可能

炭そ病の詳しい治療法と対策はこちらから

 

立枯病

ホウレンソウの地際部が菌に侵され細くなり立ったまま枯れる。

芽キャベツの苗が枯れる病気発生時期:4〜5月と9〜10月
特徴:栽培中期以降の低温多湿環境で発生しやすい
発生条件:肥料切れになると発生しやすく抵抗性品種を利用すると良い。
治療方法:薬剤による治療が可能です。

立枯病の詳しい治療法と対策はこちらから

 

べと病

ホウレンソウの葉脈の間に境界のはっきりしない黄色または褐色の小斑点が出る

ホウレンソウの葉が黄色や茶色に変色する病気発生時期:3〜5月と9〜12月
特徴:病気が進行すると葉の裏側に霜状の灰色をしたカビの胞子が生える。
発生条件:水はけが悪い・密植のし過ぎ・連作
治療方法:薬剤による治療が可能。

べと病の詳しい治療法と対策はこちらから

 

モザイク病

ホウレンソウの葉に濃淡のある緑色や黄色のモザイク状の模様が出て葉が縮まる

ホウレンソウの葉に黄色と緑色のモザイク模様が出る病気発生時期:7〜10月
症状の特徴:葉に濃淡のあるモザイク状の模様が発生して葉が縮まってしまう。
発生条件:センチュウ類の寄生により伝染する。
治療方法:無農薬と薬剤による治療が可能。

モザイク病の詳しい治療法と対策はこちらから

 

その他の病気の種類は?

斑点病
葉が水で染みたようになる
斑点病の対策はこちら

萎縮病
株の半分だけが枯れ始める
萎縮病の対策は作成中

萎凋病
育苗中の苗が萎れて枯れる
萎凋病の対策はこちら
 
 

病気の発生を防ぐための対策は?

ほうれん草の病気の治療と予防対策まとめ

ホウレンソウの病気を防ぐために連作を避ける(2年以上空ける)ことが大切です。ホウレンソウのべと病は低温で多湿条件が続くと発生しやすくなります。また、厚播きや軟弱徒長・排水が悪い土壌は発生を助長します。

モザイク病のウイルスを媒介するアブラムシ類は防虫ネットや黄色の粘着テープなど防除しましょう。畑周辺の雑草は、アブラムシ類の飛来源となりウイルスの保毒源となるので除草しておくようにします。

ウイルス性の病気(モザイク病など)は薬剤による治療が一切効かないので、発生したら治療する手立てがないので、媒介する害虫(アブラムシ類・センチュウ類)の飛来・寄生には細心の注意を払うようにしましょう。

べと病や炭そ病などカビによる病気の発生は多湿な土壌が原因です。水はけが悪い土壌・雨が多い気候で病気が発生しやすくなるので、梅雨時期と秋の長雨時期は特に注意が必要です。水やりは用土の表面が乾燥した時に適量だけ行うようにしましょう。

べと病に抵抗性のある品種を利用するのも良いでしょう。
 
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