炭疽病の症状と対策
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炭そ病はあらゆる野菜に発生する「カビ」が原因の病気です。
炭そ病の症状は、葉の場合は病斑の縁が褐色(灰白色)の円形の斑紋が現れて、中央部の色が薄くなり黒い粒々が見えます。破れやすい状態で穴があくこともあります。茎や花に症状が出る事もあります。
果実部分に発症した時は、不整形の小斑が大きくなり窪んでしまいます。乾燥すると黒色の粒、湿度が高い時は赤褐色の粘液状の胞子の塊が表れます。
炭そ病が発生しやすい野菜は
イチゴ・エダマメ・エンドウ・カボチャ・キュウリ・コマツナ・シュンギク・スイカ・漬け菜・パセリ・ホウレンソウ・ヤマノイモなど。 |
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炭疽病を放っておくとどうなるの?
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炭そ病を治療せずに放っておくと、葉や茎、花に発症した時は病斑がしだいに大きくなって最後は枯れてしまいます。病気が果実に現れた時は腐敗して落下してしまいます。
炭そ病はそれほど大きな被害は出ませんが、治さずにそのまま放置してしまうと、他の葉や他の株に次々と拡がってしまい収穫量が減ってしまうので発見次第早めに対策することが大切です。 |
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炭疽病が発生する期間は?
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発生時期は初夏と秋
6月〜7月と9月〜10月です。
春や秋の長雨の時期に、やや気温が高く多湿の状態が続くと炭そ病が蔓延しやすい傾向があります。 |
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炭疽病の発生条件と原因は?
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炭そ病は水はけの悪い土壌で多湿の環境でとても発生しやすくなります。
窒素分の多い肥料を与え過ぎてしまうと株全体の葉が茂り過ぎてしまいます。特に株元の葉が茂りすぎると風通しが悪くなり多湿の状態になるので、炭そ病が発生しやすくなります。
炭そ病が発病した株を確認したら葉の上からの水やりは厳禁です。葉水は病気が広がりやすいのです。 |
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炭疽病を防ぐための予防と対策は?
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- 炭そ病にかかった葉は枝ごと切り取って焼却する。
- 炭そ病にかかりやすい野菜の連作を避ける。
- 消毒済みの種を利用する。
- 株全体が繁茂状態にならないように窒素分の多い肥料は避ける。
- 畑やプランターの水はけを良くすることで炭そを予防できます。
- 過繁茂によって日光不足と風通しが悪くならないようにしましょう。
- ポリマルチなどで灌水時の泥はねによる感染を防止しましょう。
- 水やりは株元から行うようにしましょう。
- 収穫後の土中の株は病原菌の越冬場所となるので必ず除去しましょう。
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炭疽病を農薬を使わずに治療するには?
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炭そ病が葉に発生した場合は枝から切り取って畑の外に持ち出して焼却処分します。その後、発生を抑制する為に土壌と畑の状態を見直し再発を防ぎます。
炭そ病が株全体に発病した場合は、株ごと処分するか薬剤治療をするしか手立てはありません。薬剤を使用したくない方は、被害が大きくなる前に予防と対策をしっかりと行っておくことが大切です。 |
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炭疽病が蔓延してしまったら
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炭そ病の初期段階は発症する部位が少ない時は、発病した葉や枝・果実だけを摘み取ることである程度は対策が出来ますが、株全体に症状が拡がってがってしまった時は、薬剤を使わず対処する方法は株ごと除去するしかありません。
マンションのベランダなどで数株を栽培している時は、株ごと抜き取る事は出来ないのでその時は薬剤を利用することを検討して下さい。
生育初期や収穫前の薬剤使用であれば、決められた量と決められた回数を守って使用すれば人体への影響は殆どありません。 |
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