半身萎凋病(はんしんいちょうびょう)が発生する原因や病状(症状)の見分け方、治療法は?半身萎凋病は多くの野菜に発生するカビが原因の病気でナス科の野菜に多く発生します。半身萎凋病の治し方や予防対策などを初心者にも分かりやすくレクチャーします。
半身萎凋病の症状の特徴と見分け方 |
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半身萎凋病(ナス症状)半身萎凋病は葉や株の片側半分にだけ症状が現れることが多く、特にナス科の野菜に多い病気です。半身萎凋病はカビが原因の病気で、株元の近くの葉の葉脈と葉脈の間が黄色くなり、しばらくたつと茶色に変化します。日中、葉のふちが上方に軽く巻き上がる症状が現われた時が初期症状です。 発病した株の茎を切って断面を見ると、菌に侵された側片方の維管束が茶色く変色しているので他の病気と区別できます。 病気に掛かった茎の断面は青枯病に症状が似ていますが、比べると半身萎凋病の方が褐変の程度が薄くはっきりしていません。 半身萎凋病にかかりやすい野菜は、ナス科の野菜で「ナス」「トマト」「ミニトマト」「ピーマン」「シシトウ」「トウガラシ」など。 ナス科以外の野菜では「オクラ」「イチゴ」「ハクサイ」「ダイコン」などに発病します。 |
半身萎凋病を放っておくとどうなるの? |
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半身萎凋病(ナス科)半身萎凋病の初期症状は葉の半分に偏って発生しますが、菌は根から侵入して導管を通って株全体に菌を広げてしまいます。侵された葉を除去するだけでは病気の解決にはならず、治療をせずに放っておくと最後は株が枯れてしまいます。 一度でも半身萎凋病が発生した畑では、菌が土中に長期間残る為、対策はしっかりと行う事が大切です。 |
半身萎凋病が発生する期間は? |
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半身萎凋病が発生しやすい時期は、5月~7月 半身萎凋病は地温が22~26℃のときに最も発生しやすく、18℃以下の低温時と30℃以上の高温時では発病しにくい。 特に梅雨の多湿時期に集中して発生する傾向があります。 秋口に発生した半身萎凋病は気温の低下に伴って症状が回復して自然に株が回復することがあります。 |
半身萎凋病の発生条件(発病条件)と原因は? |
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発病した畑の同じ場所でナス科の野菜を連作すると、収穫を終えた株の残渣(ざんさ)の中で越冬した胞子が年を越して病気が再発します。 半身萎凋病を引き起こす細菌は5年以上も生存すると言われているので、対策を行っていない畑での連作は厳禁です。 半身萎凋病の菌は土壌の浅いところに分布しています。定植された苗の根の表面で発芽して株へと侵入するので、苗を植え付ける時に根を傷つけてしまうと病気が発生しやすくなり病気を助長してしまいます。 |
半身萎凋病の予防と対策は? |
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半身萎凋病を農薬を使わずに治療するには? |
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「半身萎凋病」は土壌伝染性の病気なので、育苗には新しい用土を使用して、植え付ける畑は土壌消毒を行って菌を死滅させるようにしましょう。抵抗性のある接ぎ木苗を利用すると発生を予防することが出来ます。 |
半身萎凋病の被害が拡大してしまったら |
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株全体に半身萎凋病が蔓延してしまった時は、既に全ての株に感染している可能性があります。更なる万延を防ぐためにも、予防と治療を兼ねて薬剤の使用を検討してみましょう。 |
おすすめの半身萎凋病の治療薬は? |
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