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ピーマン病気対策

ピーマンが掛かる病気の症状と対策

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ピーマンの病気の症状と対策

ピーマンの収穫は6月〜10月と長いため、病気の種類も多いのが特徴です。

病気の症状は葉・茎・根・果実・花とあらゆる部分に現れ、伝染性の病気も多いので病気の早期発見に努めましょう。

ピーマンは多湿を嫌います。水やりは植え付け時にたっぷりと与え、それ以外は土が乾燥した時のみに与えるようにしましょう。病気の発生を促すだけですので毎日与える必要はありません。

ピーマンが掛かる病気に多い症状は、葉が萎れる・葉にモザイク状の模様が出る・葉が縮む・葉がよじれる・株が萎れる・葉が枯れる・株が枯れる・葉が丸まる・葉が曲がる・新葉が黄色くなる・葉が茶色くなる・葉の縁に病斑が出来る・葉が巻く・果実にしみが出来る・淡い黄色の病斑が出るなどです。
 
 
発生しやすい病気の種類と対策

よく発生する病気の種類とその病気の治療方法・なぜ病気が発生するのかを調べて、万全に病気の対策をしましょう!

青枯病

ピーマンの株が日中に萎れて夜間に回復する状態を繰り返す

ピーマンの葉が日中萎れる病気発生時期:7〜8月
症状の特徴:株の上部の葉から病気が進行し、葉が萎れて回復することを繰り返し最後は青いまま枯れる。
発生条件:ナス科野菜の連作や高温で乾燥状態が長く続くと発生する。窒素肥料の与えすぎ。
治療方法:薬剤での初期治療が有効。

青枯病の詳しい治療法と対策はこちらから

 

疫病

ピーマンの葉・茎・果実に水が染みたような病斑やカビが生えた症状が出る。

ピーマンに水の染みたような斑紋が出来る発生時期:6〜7月
症状の特徴:地際の茎では暗褐色の水に染みたような病斑が出る。葉や果実は腐敗する。病斑の表面に霜状のかびを生じる。
発生条件:低温多湿が続く時や窒素肥料の与えすぎ灌水時の水の巻き上げにより伝染する。
治療方法:薬剤による治療が可能です。

疫病の詳しい治療法と対策はこちらから

 

モザイク病

ピーマンの葉に黄色や緑色・薄い褐色のまばらなモザイク模様が出る。

ピーマンの葉が黄色や茶色のモザイク模様になる病気発生時期:5〜11月
症状の特徴:葉が細くなったり歪んだりして、葉脈に沿って緑や黄色の濃淡のあるモザイク模様が現れる。
発生条件:アブラムシによって感染するウイルス病。
治療方法:薬剤による害虫駆除で予防する。

モザイク病の詳しい治療法と対策はこちらから

 
 

ピーマンが掛かるその他の病気の種類は?

葉が水で染みたようになる:斑点細菌病の対策

株の半分だけが枯れ始める:半身萎凋病の対策

育苗中の苗が萎れて枯れる:苗立枯病の対策

根が腐り生育不良になる:根腐病の対策
 

病気の発生を防ぐための対策は?

ピーマンの病気の治療と予防対策まとめ

ピーマンは連作障害が出やすいので4〜5年はナス科の植物を植えていない畑で育てるようにしましょう。伝染性の病気が出た畑で連作をする時は、抵抗性接ぎ木苗を利用すると病気の発生を抑制できます。

抵抗性の接ぎ木苗で栽培する時は症状が出ないだけで病気が発症していることがあるので、他の野菜への感染には注意が必要です。

梅雨時期や秋雨時期の雨が多い時期は、原因菌が畑を流れる雨水に運ばれて他の株に伝染してしまいますので、排水計画はしっかりと立てて畝や畝間に水がたまる場所がないように心掛けることも病気の予防になります。

ピーマンは水やり時の泥の跳ね上げによって土壌中で繁殖するウイルスや病原菌が茎や葉の傷口に付着して病気に感染します。マルチングをして泥の跳ね返りを防ぐことで病気の発生を防ぐことが出来ます。

ピーマンは生育が旺盛で肥料を過剰に与えると葉が茂り過ぎて害虫が寄生しやすくなったり日当たりが悪くなって病気を誘発します。茂り過ぎた葉は摘葉して肥料の過不足には注意しましょう。

果実を収穫する時は晴れた日の午前中に手で摘み取りましょう。早い時間で日当たりが良い時間だと傷口が乾きやすいため病気が伝染しにくくなります。
 
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