ギャラリー
葉枯れ病
葉枯れ病の症状と対策
葉枯れ病の見分け方と対策は？
葉枯れ病はユリ科やバラ科の野菜の茎に白色の細長い病斑が現れる病害です。
葉枯れ病が発生する原因や葉枯れ病の治し方・葉枯れ病の予防方法や対策などを画像を交えて分かりやすくレクチャーします。
葉枯れ病Menu
・葉枯れ病の特徴と見分け方
・葉枯れ病が発生する時期は？
・葉枯れ病が発生する原因は？
・葉枯れ病のおすすめ治療薬
・葉枯れ病を防ぐポイントは？
・葉枯れ病の治療と対策まとめ
葉枯れ病の特徴と見分け方
葉枯れ病（葉先枯病）は「カビ」による病害で炭そ病の一種です。
ニラ科に多い白斑葉枯れ病や褐色や黒褐色の病斑が現れる黒葉枯れ病などがあり、原因菌の糸状菌の種類によって状態が違いますが、どれもカビが原因で起きます。
初期は葉先から白色の小さな斑点が現れますが、進行するにつれて大きくなっていきます。症状の境目が黄色くなるのが特徴です。
葉枯れ病は初期であれば薬剤で改善するので、早期発見に心がけ発病後は適切な治療と防除を行いましょう。
葉枯れ病が発生しやすい野菜は、ニンニク・ネギ・タマネギ・ラッキョウ・ミョウガ・シュンギク・イチゴ・ニラ・セロリ・コンニャク・アズキ・ニンジン
などで、ニンニク栽培では特に被害が大きくなります。
葉枯れ病が発生する時期は？
葉枯れ病の発生が多い時期は6月～10月で、高温多湿の時期に葉枯れ病は発生しやすくなります。
梅雨が始まる6月下旬頃から発病が活発になり、秋口の秋雨時期まで発病が続きます。
葉枯れ病が発生する原因は？
葉枯れ病が発生する原因はいくつかありますが、水はけの悪い多湿の環境下で葉枯れ病が多発します。
その他にも、窒素肥料の与えすぎ・若茎が濡れた状態が長く続くようなときも発生しやすくなります。
栽培地周辺に葉枯れ病に掛かった草木があると飛散や灌水・雨水などにより原因菌が運ばれ病害に感染します。
葉枯れ病が一度でも発生した畑では、原因菌を防除しない限りは何度でも発生を繰り返します。
葉枯れ病を放っておくとどうなるの？
葉枯れ病の原因菌は発生した野菜の茎で越冬します。春になると活動をはじめて胞子を飛散させるので、翌年以降も同じ畑で再発します。
発症初期は小さな病斑ですが、時間が経つにつれて黄色の大きな病斑になり、更に病害が進行すると病斑が黒褐色や赤褐色になります。末期には黒い縁取りの白灰褐色になって葉や枝が先端から枯死します。
発症した株を治療せずにそのまま放置しておくと、葉枯れ病の原因菌が風等によって飛散してしまい多のに病害が次々と蔓延してしまいます。
対策していない畑では、発症した植物と同じ科の植物を連作するとかなりの確率で再発症します。
葉枯れ病の治療薬は？
ダコニール
葉枯れ病に一番おすすめの薬剤です。
葉が変色する細菌やカビが原因の病害にも効果が期待できる、経済的な薬剤です。
耐雨性と耐光性にも優れ残効性なので使用回数が少なく残留性が低め。
フロアブルタイプ（希釈タイプ）なので、必要な量だけを作れ、散布後の野菜の汚れが少ないのもおすすめできる理由です。
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トリフミン水和剤
広範囲のカビが原因の病害に効果があり、葉枯れ病をはじめ細菌やカビによる様々な病害に効果が期待出来ます。
菌糸の伸長、形成、拡大を阻害してくれ耐雨性があり効果が長く持続します。 粉末状なので葉枯れ病の発生予防として植え付け前に散布すれば予防薬としても利用出来ます。
作物に対しての薬害の心配も少なく人や家畜・動植物・ミツバチに対しても毒性が低い殺菌剤です。
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葉枯れ病を予防するポイントは？
- 高温多湿の土壌にならないようにする。
- 水やりは回数を多くして1回あたりの量を少なめにする。
- 畑での栽培は高畝、プランターでは底石を入れ排水の良い用土を利用する。
- 水やりは株の上部から与えずに根元に与える。
- 株の下葉が込み合ってきたら風通しを良くするために摘葉を行う。
- 病害の症状が軽くても早めに薬剤による対策を行う。
- 草勢が弱いと発生するので､適正な追肥を行う｡
- 早朝露が付いている時や雨の日の収穫は行わないにする。
- 収穫時に使うハサミやナイフは使用の度に消毒する。
- 栽培地周辺の雑草を除去する。
葉枯れ病を無農薬で改善する方法は？
葉枯れ病は薬剤を使わずに治療するのは困難な病害です。
初期状態（葉の先端の一部が変色）の時は、発症部分の茎葉を切り取り畑の外に持ち出して処分します。被害が進行して発症数が多い時は株抜き取って畑の外で処分します。
他の株への伝染を防ぐ為には、水はけの良い土壌を心掛けることが大切です。水やり時や雨水によって原因菌が蔓延しないように対策しましょう。
葉枯れ病の治療と対策まとめ
茎枯病が進行してしまった株は、株ごと抜き取るか薬剤で治療するしか手立てはありません。
マンションなどで数株だけ栽培している時など株を抜きたくないときや、処置が遅れてしまって病害を畑全体に蔓延させてしまったときは、効果が見込める薬剤を利用することも検討しましょう。
生育初期や収穫前の薬剤使用であれば、決められた量と決められた回数を守って使用すれば人体への影響は殆どありません。
