本文へスキップ

立枯病(苗立枯病)

立枯病の治療と対策

立枯病(苗立枯病)の症状と治し方。立枯病は多くの野菜に発生する病気で苗時期に発病すると株が枯死する病気です。立枯病の治療方法や予防と対策などを画像を交えて分かりやすくレクチャーします。




立枯病(苗立枯病)の症状の特徴と見分け方

立枯病(エダマメの症状)

立枯病(苗立枯病)の症状と対策立枯病は多くの野菜に発生する「カビ」が原因で起こる病気で、幼苗や発直後の苗・定植直後の苗に発病したものを苗立枯病と言います。

立枯病の症状は、茎に出ることが多く幼苗期に感染すると地際付近の茎が水で染みたようになり腐敗します。

株が成長してから発病すると株全体に症状が出るようになりますが、症状としては急激に生育が衰えはじめたり日中に株全体が萎れたりするようになります。

立枯病が発生しやすい野菜は
アスパラガス・インゲン・エダマメ・エンドウ・オクラ・キュウリ・ゴーヤー・ゴマ・コマツナ・サツマイモ・スイカ・セロリ・ソラマメ・トウガラシ・トウモロコシ・パセリ・ピーマン・ブロッコリー・ホウレンソウ・ミズナ・ミツバ・メキャベツなど多岐にわたる種類の野菜が発病します。






立枯病(苗立枯病)を放っておくとどうなるの?

苗立枯病(ホウレンソウ)

立枯病の治し方と治療方法立枯病を治療せずに放っておくと日中に萎れるようになって成長が止まり、最後は株の勢いが回復しなくなって黒く干乾びたようになり枯死します。

苗立枯病が幼苗の地際付近の茎に発病した時は、茎が腐敗して細くなり、最後は株を支えられなくなって倒れてしまいます。

立枯病は伝染性の病気なので放置すると他の株に次々と拡がってしまうので早期に対策することが大切です。




立枯病(苗立枯病)の発生時期は?

苗立枯病(枝豆)

立枯病(苗立枯病)が発生する原因立枯病(苗立枯病)が発生しやすい時期は3月~11月

特に多いのは、春や秋の長雨の時期でやや気温が高く多湿の状態が続くと立枯病が蔓延しやすい傾向にあります。




立枯病(苗立枯病)の発生条件(発病条件)と原因

立枯病は水はけの悪い粘土質の土壌で多湿になると発生しやすくなります。土壌の酸性化も病気の発生を助長します。

種を植える時に深植えし過ぎると、根と地際付近の茎が土に埋もれて加湿状態になり、苗立枯病が発生しやすくなります。また、苗の定植時期が遅れることでも苗立枯病は発生しやすくなります。

収穫後の土中に残った残渣の中で立枯病の原因菌は越冬します。春になって気温が上がると原因菌は再び繁殖をはじめ、灌水時や降雨時などで畑全体に拡がって株が次々と感染してしまいます。

立枯病に感染した株や感染が確認された土壌で収穫した野菜から取れる種子には、原因菌が付着してる可能性があります。原因菌が付着した種子から育てると原因菌が土中で再び繁殖をはじめるため病気が再発してしまいます。




立枯病(苗立枯病)を防ぐための予防と対策は?

  • 立枯病にかかった葉は枝ごと切り取って畑の外で焼却処分する。
  • 原因菌を増殖させないために同じ野菜の連作は避ける。
  • 消毒済みの種が売られている場合はそれを利用する。
  • 育苗に使う用土は消毒済みのものや新しいものを利用する
  • 畑やプランターの水はけを良くすることで立枯病を予防できます。
  • 過繁茂によって日光不足と風通しが悪くならないようにしましょう。
  • 連作をする時は抵抗性のある接ぎ木苗を利用する。
  • 植え付ける前に土壌の消毒を行う。
  • 収穫後の残渣は病原菌の越冬場所となるので全て除去しましょう。




苗立枯病を農薬を使わずに治療するには?

立枯病が株の上部に発生した場合は発症部分から先を切り取って畑の外に持ち出して焼却処分します。その後、発生を抑制する為に土壌と畑の状態を見直し再発を防ぎます。

立枯病の原因菌は太陽光消毒と熱消毒が有効です。プランターで育てている時は用土を新聞紙などに拡げて何度もひっくり返しながら太陽の光に当てるようにして原因菌を死滅させましょう。

育苗用の培養土は畑から持ち込まずに新しいものを利用するか畑の用土を使う時は熱消毒を済ませてから利用するようにします。

立枯病が株全体に発病した場合は、株ごと処分するか薬剤治療をするしか手立てはありません。薬剤を使用したくない方は、被害が大きくなる前に予防と対策をしっかりと行っておくことが大切です。





立枯病(苗立枯病)が蔓延してしまったら

立枯病の場合は初期段階で発症株数が少ない時は、発病した株だけを抜き取ることで対策が出来ますが、畑全体に症状が拡がってがってしまった時は、薬剤を使わずに対処する方法はありません。

マンションのベランダなどで数株を栽培している時は、全ての株を抜き取る事は出来ないのでその時は薬剤を利用することを検討してみましょう。

生育初期や収穫前の薬剤使用は決められた量と決められた回数を守って使用さえすれば人体への影響は殆どありません。






おすすめの立枯病(苗立枯病)治療薬は?

立枯病に良く効く薬剤は?

オーソサイド水和剤80

立枯病をはじめカビが原因の多種の病気に効果がある薬剤です。

特効性があるのに薬害が低いので、苗立枯病に掛かる幼苗期や収穫前の株の散布にも問題なく使用することが出来ます。また、水生生物や益虫に対する影響はほとんどありません。

散布剤としての用途のほか、種子消毒・土壌灌注などにも使用できるので、立枯病以外にも腐敗病や苗疫病・輪紋病などの多種の土壌病害に優れた効力を発揮してくれます。

楽天の取り扱いショップ一覧はこちら(クリック)

amazonの取り扱いショップ一覧はこちら(クリック)





立枯病(苗立枯病)に効果がある殺菌剤は?

ダニコール

立枯病に一番おススメの薬剤です。

この薬剤は葉が変色する病気に効果抜群。立枯病病以外の病気にも効果があるので、これ1本あれば様々な病気に使えて大変便利です。

耐雨性と耐光性にも優れた残効性タイプなので、完治までの使用回数が少なくて済みますし薬剤の残留性も低めで安心です。

フロアブルタイプ(希釈タイプ)なので、必要な量だけを作れますし、散布後の野菜の汚れが少ないのもおすすめできる理由。

楽天の取り扱いショップはこちら(クリック)

amazonの取り扱いショップはこちら(クリック)


     





野菜に発生する病気の種類TOPへ戻る


Tweet             はてなブックマークに追加