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茎枯病

茎枯病の治療と対策

茎枯病の見分け方や原因と治療法は?茎枯病は茎に水じみが出来て進行すると株が枯死する病気です。茎枯病の治し方や予防・対策などを画像を交えて分かりやすくレクチャーします。




茎枯病の症状と見分け方

茎枯病の症状と対策茎枯病は「カビ」が原因で発生する病気の一種です。初期症状は茎に水じみのような小さな病斑が出来るのが特徴です。

茎枯病は初期治療さえすれば比較的簡単に治すことが出来る病気ですので、病気の早期発見と早期治療を心掛けましょう。

茎枯病の病原菌は発生野菜の茎で越冬し春に繁殖して胞子を飛散させるため、被害を受けた株は適切に処理しておく必要があります。処理が出来ていないと翌年以降も発生してしまいます。






茎枯病を放っておくとどうなるの?

茎枯病の病原菌は発症した株の茎で越冬して翌年以降に再び繁殖します。

発症初期は小さな病斑ですが時間が経つにつれ一体化し、いずれ紡錘形の大きな病斑になります。最後は株全体が枯死してしまいます。

発症した株を治療せずにそのまま放置しておくと畑全体に病気が蔓延してしまって、ひどい時は畑全部の株が枯れてしまうこともあります。




茎枯病の発生時期は?

茎枯病(アスパラガス)

茎枯病の発生原因と治療法発生が多い時期は4月~11月

梅雨が始まる7月頃から発病が始まり秋口の秋雨時期まで発病期間は続きます。高温多湿の状態が続くと茎枯病は発生しやすくなります。

特に水はけの悪い土壌では病気が多発します。




茎枯病の発生条件(発病条件)と原因は?

茎枯病の病原菌は一度発生すると毎年発生を繰り返します。発病した畑で同じ野菜を連作すると高い確率で病気が再発します。

また、収穫時の際に利用したハサミやナイフなどを通じて感染することもあります。

茎枯病が発生する原因は、土壌水分が多い時と若茎の濡れ状態が長い状態が続く時です。特にアスパラガスなどの草丈の高く茎の弱い野菜は、株が倒伏すると茎葉が濡れた状態になってしまい病気の発生を促す要因になります。




茎枯病を防ぐための予防と対策は?

  • 高温多湿の土壌にならないようにする。
  • 少量多回数の水やりを心掛ける。
  • 畑栽培は高畝にしてプランターの場合は排水の良い用土を利用する。
  • 水やりは根元を中心に与える。株の上部からの水やりを避ける。
  • 茎が倒れないように支柱などでしっかりと支える。
  • 株の下葉が込み合ってきたら風通しを良くするために摘葉を行う。
  • 地際付近の茎の変化をよく観察して病気の早期発見と薬剤による防除を行う。
  • 肥料のやり過ぎによる過繁茂や密植しすぎないように注意する。
  • 早朝露が付いている時と雨天時の収穫は行わないにする。
  • 収穫時に利用するハサミやナイフなどは使用の度に消毒する。
  • 害虫の食害跡から菌が侵入するため害虫駆除はしっかりと行う。




茎枯病を農薬を使わずに治療するには?

茎枯病は薬剤を使わずに治療するのは難しい病気です。茎枯病の初期(茎の一部が変色)で症状が軽い時は、発症部分の茎葉を切り取って畑の外で焼却処分しましょう。被害が進行して病斑が多くなった時は地際付近から株を切除して畑の外で焼却処分します。

その後、他の株の発生を抑制する為に水はけの良い環境を整えて茎葉が込み合わないように摘葉して株元の風通しをよくするなど対策を行って畑全体の病気の蔓延を防ぎます。

アスパラガス栽培で茎枯れ病が発生した畑は、冬場の茎刈り時に病原菌が大量に地面に残ってしまうのを防ぐためにバーナーなどで畝面を焼き払う方法も効果的です。

茎枯病が株全体に広がった時は全ての株を抜き取るか薬剤治療をするしか手立てはありません。





茎枯病が蔓延してしまったら

茎枯病が進行してしまった株は抜き取る以外の治療方法はありません。

株を抜き取りたくない時や処置が遅れてしまって病気を畑全体に蔓延させてしまった時は効果が見込める薬剤を利用することを検討しましょう。

マンションなどで数株だけ栽培している時などは全ての株を抜き取る事は出来ないので、その時も薬剤を利用することを検討してみましょう。

生育初期や収穫前の薬剤使用であれば、決められた量と決められた回数を守って使用すれば人体への影響は殆どありません。






おすすめの茎枯病治療薬は?

茎枯病に効果がある治療薬

ダコニール

茎枯病の予防薬
として利用できます。

この薬剤は茎葉が変色するカビが原因の病気に効果が抜群で茎枯病以外の病気にも使用出来るのでとても便利です。

耐雨性と耐光性にも優れている残効性タイプなので、完治までの使用回数が少なくて済み薬剤の残留性は低め。

フロアブルタイプ(希釈タイプ)なので、必要な量だけを作れますし、散布後の野菜の汚れが少ないのもおすすめできる理由。

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茎枯病の治療薬

ベンレート水和剤

茎枯病発症後の治療に効果が期待できる薬剤です。茎枯病以外にもカビが原因で起きる多くの病気に効果があります。

細菌やカビが原因の病気に幅広く効果がある予防効果と治療効果を兼ね備えた便利な薬剤で、病原菌が植物体に入るのを防ぎ、すでに侵入した病原菌を退治します。

耐雨性があるので効果が長く持続しますが、作物に対しての薬害の心配は少なく、人や家畜・動植物・ミツバチに対しても毒性が低い殺菌剤です。

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