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ヨトウムシの駆除と対策

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ヨトウムシの駆除方法と対策ヨトウムシは実はガの幼虫。ヨトウガをはじめ、ハンスモンヨトウ・シロイチモンジヨトウ・シロシタヨトウなどこれ以外にも種類が多く様々な野菜を食害するやっかいな害虫です。

夜間に卵を葉の裏に卵塊で産み付けて2齢幼虫までは集団になって葉の裏から表皮を残して食害を始めます。

ヨトウムシの幼虫は尺取虫の様に歩行し逃げる時に糸を吐いて落下します。若齢幼虫に食害を受けてしまった葉は透けて白く見え、葉や周辺の土壌に黒色の糞をまき散らします。
 
 

ヨトウムシを放っておくとどうなるの?

ヨトウムシの被害ヨトウムシを駆除しないで放っておくと食害を続けて、2齢幼虫を過ぎると分散して単独で更に成長を続けます。

ヨトウムシは別名「夜盗虫」とも呼ばれ、終齢幼虫期になると昼間は物陰に隠れて夜間に葉脈を残すまで葉を食い荒らし野菜に多大な被害を出すためとても厄介な虫なのです。

終齢幼虫は新芽を好んで食べる為、新芽を全て食い尽くされて野菜が全く育たなくなってしまいます。ヨトウムシの数が多く被害が拡大してしまうと最後は株は茎と枝だけになって野菜は枯れてしまいます。
 

発生期間と発生条件は?

ヨトウムシの発生条件と発生しやすい期間発生時期は4月〜11月頃

ヨトウムシは春の家庭菜園の始まりから秋の収穫まで発生する害虫です。

特に高温が続く夏場(7月末〜9月初旬)の発生が多いのが特徴です。この時期は野菜をよく観察して葉の表皮に食害が見られたらヨトウムシの被害を疑ってみてください。
 

ヨトウムシの発生原因は?

アブラムシの発生原因と対策ヨトウムシは他の野菜や植物から成虫が飛来して卵を産み付けます。

ヨトウムシは天敵が少ないため、害虫駆除剤を多用すると益虫が減ってしまい、菜園はヨトウガの天国になってしまいます。ちなみにヨトウガの外敵となる虫は、蜘蛛やゴミムシなどです。
 

ヨトウムシの予防と対策は?

  • 畑の周囲を防風ネットで囲うなど飛来対策をする。
  • 益虫を殺さない害虫だけの効果のある殺虫剤を使用する。
  • ある程度の摘葉を行って見えにくい幼虫や卵の発見を早期に行う。
  • デントコーン(飼料用のトウモロコシ)など背の高い植物を周囲に植える。
  • 被害が想定されるときは幼苗期に防虫効果のある薬剤を散布する。
  • 葉の表面だけでなく葉の裏も日々観察をして早期発見に心掛ける。
 
 
 

薬剤を使わずに駆除するには?

ヨトウムシの被害ヨトウムシは終齢幼虫になると昼間は落ち葉や株元の土の中などに隠れてしまい発見が難しくなります。終齢幼虫になるまでに早期発見すれば被害は最小限で食い止めることが可能です。

ヨトウガは卵を密集して産み付ける為、よく観察すれば卵の発見は簡単です。卵の段階が一番駆除しやすいと言えます。

万が一卵の発見が遅れてもヨトウムシは2齢幼虫までは集団で活動するので、葉の表皮が白くなっているものを見つけたら葉裏を確認してみます。若齢幼虫を見つけた時は葉ごと処分するか磨り潰してしまいましょう。
 
 

大量に発生した時の対処方法

ヨトウムシが大量派生した時の駆除・退治方法は?ヨトウムシは夏場になると駆除しても次から次へと成虫が他の畑から飛んできます。旅行などで家を数日留守にして帰ってきて畑を見たらヨトウムシが大繁殖なんてということも。

マンションで栽培していてもヨトウガは飛来してくるので対策をしておくことが大切です。

ヨトウムシを駆除するには植え付け前に散布する薬剤と発生してから直接害虫に吹き付ける薬剤とがあります。

薬剤は・・・という方もいるかも知れませんが、生育初期や収穫前の薬剤使用であれば、決められた量と決められた回数を守って使用すれば人体への影響は殆どありません。

無理な駆除を行って害虫を増やしてしまって必要以上の薬剤を使用するなんてことにならないように、慣れないうちは無理をしないで影響の少ない初期段階での薬剤の利用を検討してみる事も大切です。
 
 

おすすめのヨトウムシ駆除剤は?

ヨトウムシに良く効くおすすめの殺虫剤ゼンターリ粒状水和剤

化学殺虫成分を使わず天然成分(自然界にいる天然微生物(B.t.菌))が作る有効成分を使用しているため環境への影響も少なく収穫前日まで使用できます。

ヨトウムシ以外にも、アオムシやハマキムシなどチョウ目の害虫に効果があります。特にヨトウムシには高い効果が期待出来ます。

害虫が退治されるまでは多少の時間が掛かりますが、食害はすぐ止まるため今以上の被害を防止出来ます。効果は無降雨で約1〜2週間持続。

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ヨトウムシに効果がある駆除剤プレバソンフロアブル

一番おススメの薬剤です。ヨトウガの若齢から老齢幼虫だけでなく他のチョウ目やハエ目にも効果があり、既存殺虫剤の抵抗性害虫にも高い効果を発揮。益虫への影響も少ないのが特徴。

灌注処理だと4週間以上、散布処理で2週間以上効果が持続。灌注処理すれば植え付け後の殺虫剤散布を省略できます。

使用出来る野菜:イチゴ・枝豆・キャベツ・キュウリ・ジャガイモ・スイカ・ダイコン・トマト・ナス・ネギ・ハクサイ・ブロッコリー・ミツバ・レタスなど。

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