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センチュウの駆除と対策
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センチュウは別名「ネマトーダ」とも呼ばれる体長が約1oにも満たないミミズのような形をした土中に住む害虫です。
野菜に寄生するセンチュウの殆どの種類は、体色が無色透明なので目視による発見は出来ません。あくまで株の状態による判断となります。
基本的にどの種類のセンチュウの被害に遭っても野菜の株の生育が極端に悪くなるという特徴があります。
野菜に被害を及ぼすセンチュウは100種類以上いると言われていますが、中でもネグサレセンチュウ・ネコブセンチュウ・シストセンチュウなどは野菜に大きな被害を出す種類なので特に注意が必要です。
被害の見分け方ですが、株の生育状態や種類によりまちまちですが、ネコブセンチュウ類は野菜などの根の成長点付近から進入しホルモンにより根を腐らせてそこにコブ状の住処を作って生息して、野菜に根腐れを起こす菌を繁殖させてコブ内で増殖し続けます。
一方、ネグサレセンチュウ類はハクサイやキャベツなどの軟弱野菜でよく発生しますがコブを作らずに根を腐らせてしまうセンチュウです。病気との区別が非常に分かりにくいので本当に厄介なタイプです。 |
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放っておくと野菜はどうなるの?
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センチュウはその種類によって被害状況は違いますが、根の中に侵入して口針や歯針でホルモンを注入して住処を作りそこで大量に繁殖していきます。
根が腐ってしまうと株がぐらついて生育不良になり酷い時は苗が枯渇します。
センチュウの被害は地中で出るうえ病気との区別も付きにくい為、被害に気付かないまま収穫を終えてしまう人も多い。
センチュウの生存に気づかない事の問題は、一度でもセンチュウを発生させてしまった畑では同じ種類の野菜を輪作すると翌年以降も必ず被害を受けてしまう事です。 |
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発生する時期と生育サイクルは?
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発生時期は3月〜11月頃
センチュウは卵で越冬して春になると孵化して約1ヶ月で成虫になります。
年間の世代交代数は気候によって変わりますが、数世代交代し増殖し続けます。 |
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センチュウが発生する原因は?
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感染源はセンチュウが発生した畑で使用した道具の使いまわしやセンチュウが寄生した苗の持ち込みなどが発生の主な原因です。
他には、寄生した周辺の雑草を抜き取ったものを畑に放置しておいた場合なども発生の原因となります。
センチュウは自然界では食料になる雑草を探しながら細々と生きていますが、実は寄生出来る植物がないと1か月ほどで死滅してしまいます。 |
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被害に遭わない為の予防と対策は?
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- 同じ種類の野菜の連作を避ける。
- センチュウの寄生した苗を持ち込まない様にする。
- トラップ植物などの抵抗性植物を輪作してセンチュウを殲滅させる。
- 腐葉土などの有機物は完熟したものを利用する。
- センチュウの被害に遭った畑で使用した道具を使いまわさない。
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殺虫剤を使わずに駆除するには?
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プランターや鉢でセンチュウが発生した時は、太陽熱消毒で駆除することが出来ます。用土を新聞紙などの上に薄く敷いて太陽光に半日以上当ててセンチュウを死滅させます。
菜園などのセンチュウは死滅させるのことが難しいため抵抗性のある野菜を輪作して死滅させましょう。
ネコブセンチュウには「ラッカセイ」、キタネコブセンチュウには、スイカ・メロン・きゅうり・とうもろこしなどが抵抗性野菜となります。
「マリーゴールド」はサツマイモネコブセンチュウやネグサレセンチュウの抵抗性植物でセンチュウの生存数を大幅に低下させる効果があります。
ネコブセンチュウは動きが遅いため他の微生物に食べられたり寄生植物にたどり着けない場合は1か月程度で餓死してしまいます。
「フレンチマリーゴールド」を5月上旬に植え付け花が咲いた後は花ごと切り刻んで畑にすき込んでしまいましょう。
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大量発生した時の対処方法
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菜園などの広い畑でセンチュウが蔓延してしまった時は、人力だけで駆除することは不可能です。
センチュウによる野菜への被害が出てしまった時は、同じ作物の連作は一旦やめて抵抗性植物を畑一面に植え付けセンチュウを完全に駆除するようにしましょう。
先ほど紹介した抵抗性の野菜の輪作を行っても効果はありますが、被害が大きい時は効果の高い専用の抵抗性植物で駆除した方がより確実です。
どうしても栽培期間をあけたくない時は、植え付けや播種の前にセンチュウに効果のある薬剤の使用を検討してみましょう。 |
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