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コナガの対策と駆除
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コナガ(小菜蛾)はアブラナ科(キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー)の野菜に発生する主要害虫で農薬にも強く駆除が厄介な害虫です。
若齢幼虫の時は葉の中に潜って葉肉を中心に食害しますが、大きくなるにつれて葉の外へ出て葉の裏側から表皮を残して食害するため葉の表面が白く透けて見えるようになります。
アブラナ科に発生する害虫で見た目が似ている虫にアオムシ(モンシロチョウの幼虫)がいますが、コナガの幼虫は最大でも10oしかなく細いので見分けることは容易です。また、人が近づくと糸を吐いて素早く逃げます。
コナガが発生しやすい野菜の種類は、カブ・カリフラワー・キャベツ・コールラビ・コマツナ・ダイコン・チンゲンサイ・漬け菜・ハクサイ・ブロッコリー・ミズナ(キョウナ)・メキャベツ・ルッコラ・クレソンなどで「クレオメ」という雑草にも発生します。 |
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コナガを放っておくとどうなるの?
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コナガを駆除しないで放っておくと葉が食害を受けることによって光合成が出来なくなり、その後の株の成長が止まってしまいます。
コナガは数が少ない時の被害は比較的少ないのですが、数が多くなると葉が表皮だけ残した状態で枯れてしまいます。特に結球野菜(キャベツ・ハクサイ)などは中心の新葉が食害に遭うと結球しなくなります。 |
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発生する時期と発生条件は?
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発生時期は4月〜7月と9月〜11月頃
コナガは春と秋に多く発生しますが、夏場はアブラナ科の野菜が減るので数は少なくなりますが、春秋以外にアブラナ科の野菜を育てていると季節に関係なく発生します。
関東より北では春先の被害が多く益虫(蜘蛛や蜂)が少ない環境で栽培すると発生しやすくなります。 |
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コナガが発生する原因は?
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アブラナ科の野菜を好んで加害する害虫はカラシ油成分にひかれて飛来します。
本来、アブラナ科の野菜に含まれるカラシ油成分は昆虫や病気を対処するための成分ですが、アブラナ科の野菜を好む虫は解毒する力を備えています。
益虫(蜘蛛・ゴミムシなど)を殺してしまう殺虫成分を含んだ薬剤を使用することもコナガの発生原因となります。 |
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被害に遭わない為の予防と対策は?
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- 幼虫や卵を発見したら見つけ次第処分する。
- 防虫ネットやトンネル掛けを行って成虫の飛来を防止する。
- 害虫のみに効果のある殺虫剤を使用して益虫を殺さないようにする。
- 畝間に白クローバーを栽培すると益虫が住み着き被害が軽減する。
- キク科とセリ科の野菜を混作すると被害が軽減します。
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殺虫剤を使わずに駆除するには?
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コナガは蜘蛛やゴミムシ等の益虫がいれば捕食されるため大きな被害になることはありません。益虫が生息しにくい環境(ベランダ栽培や薬剤を使用している時)は早期発見が出来れば被害を最小限で食い止めることも可能です。
コナガは卵の段階が一番確実に駆除できます。卵は葉脈のわきや食害跡に産み付けられるので見落とさないようにしましょう。発見した卵は葉の上から磨り潰してしまいます。幼虫を見つけた時はピンセットなどでつまみとって処分しましょう。
若齢幼虫は葉の中に生息しているので外からでは発見できません。虫眼鏡等で食害跡である筋状の部分が幼虫の棲家です。卵から孵ったばかりの幼虫は発見が難しいので、防虫ネットをトンネル掛けするなどして成虫の飛来を防ぐことが最善の対策と言えます。 |
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大量発生した時の対処方法
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コナガは夜間に成虫が飛んで産卵するので発生を事前に察知することは困難な害虫です。野菜の葉に卵が産み付けられていないか?コナガの食害跡がないか?を日々チェックして早期発見を心掛けることが大切です。
コナガの幼虫が大量に発生してしまった時は薬剤による対処を検討してみましょう。薬剤は植え付ける前に散布するものと、発生してから直接害虫に散布するものがあります。
薬剤は・・・という方もいるかも知れませんが、生育初期や収穫前の薬剤使用であれば決められた量と決められた回数を守って使用すれば人体への影響は殆どありません。
無理な駆除を行って害虫を増やしてしまって必要以上の薬剤を使用するなんてことにならないように、慣れないうちは無理をしないで影響の少ない初期段階での薬剤の利用を検討する事が大切です。 |
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