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カブラハバチの駆除と対策
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カブラハバチはアブラナ科に寄生する蜂の仲間で卵を葉肉内に産み付け幼虫はやわらかい葉を中心に食害して不規則な穴をあけてしまうナノクロムシとも呼ばれる害虫です。
体色は若齢幼虫が灰色で中齢幼虫は青みを帯びた黒色、終齢幼虫は藍色に近い黒色をしています。終齢幼虫の体長は12〜18oほどです。
カブラハバチには「カブラハバチ」「ニホンカブラハバチ」「セグロカブラハバチ」がいますが、素人では区別することは難しいのですが、どの種類も駆除・退治する方法は同じです。
数が少ない時は比較的被害は少ないのですが、数が増えるに従って被害が拡大するので注意しましょう。終齢幼虫になると地面の浅い場所で土繭を作ってそこで蛹化します。
カブラハバチの発生しやすい野菜の種類は、カブ・コールラビ・コマツナ・ダイコン・漬け菜・ミズナ(キョウナ)・メキャベツ・ルッコラ・クレソンなどで、タネツケバナやスカシタゴボウなどアブラナ科の雑草にも発生します。 |
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放っておくと最後はどうなる?
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カブラハバチを駆除せずにそのまま放っておいて数が増えると幼苗時期に茎だけを残すまで食害されて株が枯死することがあるので注意が必要です。
植え付け後に新葉が食害を受けてしまうとその後の株の生育が悪くなってしまいます。
ただし、ハバチの発生数が少ない時は幼苗期以外は甚大な被害が出る事は殆どありません。 |
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カブラハバチが発生する期間は?
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発生時期は4〜6月と10〜11月頃
平地部でカブラハバチが発生するのは、春と秋の年に2回だけです。有機栽培をしている畑など薬剤使用が少ない場所で発生が多いことが知られています。 |
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カブラハバチの発生原因は?
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カブラハバチは成虫が周辺の植物や他の菜園から次々と飛来して幼苗に卵を産卵します。
夏場に気温が上ると発生は落ち着きますが、秋が深まる頃に再び活動が盛んになります。
成虫は柔らかい葉に好んで産卵するため、日当たりの悪い場所や痩せた土壌などで育てている軟弱徒長の苗はカブラハバチの被害に遭いやすくなります。 |
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被害に遭わない為の予防と対策は?
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- 卵や幼虫を見つけたら被害が拡大する前に捕殺する。
- 0.8mm以下の防虫ネットをトンネル掛けして成虫の飛来を防除する。
- 成虫の飛来を防ぐために野菜の周辺に防虫ネットを立てる。
- 殺虫剤は益虫に影響の少ないものを使用する。
- 苗は軟弱徒長させないように丈夫に育ててから定植する。
- 背の低い野菜は目の細かい(0.8mm以下)防虫ネットをトンネル掛けする。
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殺虫剤を使わずに駆除するには?
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カブラハバチの成虫は葉肉内に産卵するので卵の段階で目視で発見することは容易ではありません。畑で成虫の飛来を見かけた時は、産卵を疑いその後の数日間は幼虫が孵化していないか葉の表裏を観察して早期発見に心掛けましょう。
若齢幼虫を早期発見出来れば被害は最小限で食い止めることが出来ます。
幼虫は手で触ると丸くなって地面に落ちてしまうので、駆除する時は動きの鈍い早朝に行う様にしましょう。日中に活動が活発になるのでピンセットなどでさっと摘み取ってしまうのも効果的です。 |
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大量発生した時の対処方法
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カブラハバチは自分の畑やプランターだけを駆除しても他の畑から次々と飛来してくるため完全に防除することは出来ません。幼苗期の野菜にカブラハバチが多発した時はのちの収穫量に大きな影響が出るので手におえない数が発生した時は薬剤の散布を検討してみましょう。
カブラハバチは薬剤に非常に弱く濃度を薄めた薬剤でも効果があります。動きが鈍い早朝を狙って濃度を薄めた薬剤を直接吹きかけるようにします。
殺虫剤は・・・という方もいるかも知れませんが、生育の初期段階や収穫前の薬剤使用で決められた量と決められた回数を守れば人体への影響は殆どありません。
慣れないうちは無理をせず、野菜に影響の少ない初期段階での薬剤の利用を検討してみる事も大切です。 |
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