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ミニトマト害虫

トマト(ミニトマト)の害虫の種類と駆除(害虫対策)

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トマト(ミニトマト)の害虫の種類と駆除

トマト(ミニトマト)栽培で見かける害虫の特徴は?

トマト(ミニトマト)の害虫が発生しやすい時期は4月〜8月で、症状が現れる部位も葉・茎・果実・根と様々です。特に幼苗期に害虫の駆除が遅れると被害が甚大になることが多いので注意が必要です。

トマト(ミニトマト)は幼苗期だけでなく大きな株になっても常に害虫対策が必要です。葉を食害されると後の株の成長が遅れ果実を食害されると収穫量減の要因になります。害虫への防除・対策を万全にしておきましょう。

トマト(ミニトマト)の害虫による食害跡の特徴は、葉に不規則な穴があく・葉の裏に白い小さな虫がいる・葉に髭の長いアブラムシがつく・葉の裏側が光沢のある褐色になり葉が巻く・葉に白色の筋が出る・果実の表面にかじられた跡がある・葉が黄色くなり萎れるなどです。

 
 

発生しやすい害虫の種類と対策

トマト(ミニトマト)によく発生する害虫の種類と、その害虫の駆除方法と対策・害虫がなぜ発生するかを調べましょう。

葉に穴が空いている!

トマトの葉や果実に小さな不規則な丸い穴があいている時はオオタバコガの可能性大

トマトの葉・実・蕾を食害される発生しやすい時期:6〜8月
食害跡の特徴:葉・茎・蕾・果実に小さな穴を空けて食害する。トマトなどは果実の中に侵入する。
発生原因:殺虫剤の使用が多いと発生する。
駆除方法:無農薬と薬剤での治療が可能。

タバコガ類の対策と駆除方法はこちらから

 

葉に白い筋(線)がある。

トマトの葉に白色の筋や白い模様がある時はトマトハモグリバエの可能性大

キュウリの葉に黄色の褐色の点がある発生しやすい時期:5〜8月
食害跡の特徴:幼虫が葉肉内で食害して白色の筋が絵を描いたように葉全体に拡がる。
発生原因:益虫類(ヒメコバチ)が少ない。多肥。
駆除方法:無農薬と薬剤での治療が可能。

モグリバエ類の対策と駆除方法はこちらから

 

実に小さな点(吸汁跡)がある

トマトの実に吸汁された跡や白い膨れがある時はヒラズハナアザミウマの可能性大
トマトの果実に吸汁跡・実が白くふくれている。発生しやすい時期:5〜8月
食害跡の特徴:成虫と幼虫ともに加害する。花や花粉を吸汁するが果実に産卵するとそこが白く膨れる。
発生原因:他の畑から成虫が飛来する。
駆除方法:無農薬と薬剤による治療が可能。
アザミウマ(スリップス)類の対策と駆除はこちら
 

葉の裏側に小さな白い虫が大量に発生

トマト(ミニトマト)の葉裏に小さな白色の虫がいたらタバココナジラミの可能性大
葉がベタベタになる。葉の裏側に白色の小さな虫が群れる発生しやすい時期:6〜8月
食害跡の特徴:苗を揺すると白粉が舞う様に飛び散る。葉を吸汁する。多発すると排泄物で汚れる。
発生原因:葉の裏に白い小さなセミの形をした虫が群生する。乾燥した年に多発。
駆除方法:無農薬と薬剤による治療が可能。
コナジラミ類の対策と駆除方法はこちらから
 

その他に発生する害虫の種類と対策

葉がカールする ハダニ類の対策と駆除

葉がかじられる ヨトウムシの対策と駆除

葉を吸汁する アブラムシ類の対策と駆除

根に瘤が出来る センチュウ類の対策と駆除
 
 

害虫被害を防ぐための防除策は?

トマト(ミニトマト)の害虫の発生を防ぐためには、連作を避けて病害に強い抵抗性の接ぎ木苗を利用するようにしましょう。株が軟弱になると害虫による被害を受けやすくなります。

トマト(ミニトマト)栽培では窒素分を多く含む肥料を与えすぎると葉が必要以上に茂って、風通しや日当たりが悪くなり害虫の住処になってしまいます。追肥は過剰に与えないように注意しましょう。

幼苗期は害虫の被害が甚大になることが多いので目の細かい防虫ネットをトンネル掛けするかポリキャップを被せるなどして成虫の飛来を防除しましょう。

 
 
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