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根腐病の症状と対策

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根腐病の症状と対策根腐病は原因菌(フザリウム菌)により発病します。発病適温は25〜30度で高温期に発生しやすい病気です。

初期症状は外葉の一部が葉の縁側から萎凋して黄色に変色します。やがて株全体が萎れてしまいます。レタスなどは軽症の株は枯死しませんが、結球の肥大が阻害なるなど生育不良になります。

地際付近の茎を切って見ると維管束が全体に茶褐色に変色しているのが特徴で土壌伝染性のある病害です。

根腐病が発生しやすい野菜の種類はトマト・レタス・トウモロコシ・イチゴ・ゴボウ・ミツバ・ヤマノイモ・ラッカセイ・セロリなどです。
 
 

根腐病を放っておくとどうなるの?

根腐病の末期症状根腐病を放っておくと幼苗期の頃に発病すると株が枯死することがあります。成長した株でも発病すると生育不良になります。

レタスなどの野菜が根腐病にかかった場合は、葉が萎れて結球しないことがあります。症状がひどい時は枯死します。

トマトが根腐病にかかると、日中に萎れて夜間に回復することを2週間から1か月ほど繰り返しますが最後は枯死します。
 

根腐病の発生時期は?

根腐病が発生しやすい時期根腐病が発生しやすい時期は7〜9月です。

夏場に土壌の高温状態(27〜28℃)が続くと根腐病の原因菌が活発になって病気の発生率が高くなります。

イチゴの根腐病は5月頃が最も多く、多湿で10℃前後が最も発生しやすくなります。
 

根腐病の発生条件と原因は?

根腐病は土壌の水分量が多い排水性の悪い畑で多発します。同じ場所で野菜を連作することも病気の発生原因となります。

根腐病は降雨時に土壌の表面を流れる水で畑中が感染します。農作業で使うハサミやナイフなど使いまわすことでも他の株に感染します。土壌中の小動物(センチュウ類)などによる根を傷口が感染の原因となります。

原因菌は土中の残渣で数十年は生存するため、水やり時に水や泥を跳ね上げてしまうことで根腐病に感染します。また菌が少しでも畑に残っている場所では翌年以降も必ず発生します。
 

根腐病にならない為の予防と対策は?

  • 根腐病にかかった株は畑の外に持ち出して処分する。
  • 高温期のマルチは地温上昇効果が低いもの(白やシルバー)を使用する。
  • プランターで育てる時は排水性の良い培養土を利用する。
  • 畑やプランターの水はけを良くすることが根腐病の予防になります。
  • 畑では排水性を良くするため、高畝で育てるようにしましょう。
  • 原因菌が蓄積するので同じ作物の連作を避ける。
  • 土中の株は病原菌の越冬場所となるので確実に取り除いておきます。
  • 予防薬や土壌消毒を植え付け前にしっかりと行っておく。
 
 

根腐病を農薬を使わずに治療するには?

根腐病が発病した株ごと処分するのが一番の対策です。一度発生した根腐病を薬剤を使わずに治療するのは難しく、病気が発生した株は土壌感染を防ぐために、株全体を抜き取って必ず畑の外に持ち出して処分するようにします。

その後、発生を抑制する為に土壌の改善(排水)を見直し、他株への感染を予防しましょう。夏季なら植え付け前に土壌を繰り返し太陽に当てて土壌消毒を行う事で予防できます。また、畑全体を灌水する事でも根腐病を防除できます。

根腐病が畑全体に万延した時は、感染した株は全て処分するか薬剤で治療をする以外の対策方法はありません。薬剤を使用したくない方は、土壌の消毒を苗の植え付け前にしっかりと行っておくことが大切です。
 

根腐病が蔓延してしまったら

根腐病は感染力が強いので発見した時には既に他の株に移っている時が良くあります。数が少ない時は発病株を抜き取ることで対策出来ますが、全株に症状が出てしまった時は、薬剤を使うしか治療方法はありません。

特にマンションのベランダなどで数株しか栽培していない時は、全ての株を抜き取る事は出来ないでしょう。その時は薬剤を利用することを検討しましょう。

生育初期や収穫前の薬剤使用であれば、決められた量と決められた回数を守って使用すれば人体への影響は殆どありません。
 
 

おすすめの菌核病治療薬は?

根腐病の治療薬ベンレート水和剤

根腐病以外にも、カビが原因で起きる多くの病気に効果があります。細菌やカビが原因の病気に幅広く効果がある予防効果と治療効果を兼ね備えた便利な薬剤です。

耐雨性があるので効果が長く持続しますが、作物に対しての薬害の心配は少なく、人や家畜・動植物・ミツバチに対しても毒性が低い殺菌剤です。

病原菌が植物体に入るのを防ぎ、すでに侵入した病原菌を退治します。

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根腐病に良く効く薬剤は?オーソサイド水和剤80

根腐病以外にも多種のカビが原因の病気に効果がある薬剤です。特効性がありますが薬害性が低く、幼苗期や収穫前の果実の散布にも有効です。

水生生物や益虫に対する影響はほとんどありません。

散布剤としての用途のほか、種子消毒・土壌灌注などにも使用できるので、根腐病以外にも腐敗病や苗立枯病などの土壌病害に優れた効力を発揮してくれます。

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